予算はなくても・・

デザインの変更は致しかねます・・・。
今日、心強いお言葉を頂きました。テナント工事を請け負うことになった大工さん(工務店)が、「(つくり)に関しては納得して頂けるように仕上げます。」と自信を持って答えてくれました。
儲けなど全くでないような予算の厳しい物件ですが、「デザイン」は複雑です。「金銭」は一切抜きに「技量」を示す機会として、臨んで頂ければと期待をしていたところ、「職人」に出会うことが出来た訳です。それでも最初は、「もっと単純なつくりにすれば〜」と、減額するには「設計変更を」との意見でした。しかし、クライアント(建て主)からすれば、予算が合う合わない以前に、デザインを亡くしてしまっては「企画」そのものが意義をなしません。
設計者としては「予算に合わせる」のも「力量」ですが、「一つの目的をもったものをつくる」以上、「ものづくりの精神」で予算を超えた「その企画に対して最適な解答」を追及したい訳です。予算はなくても「同じ志の仲間」を集めることは可能です。(何事も「人のため」でないと良いものは出来ないと思います。
(クライアントに「やる気」を起こさせたデザインを変更してはいけません。