2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

英語が聞こえない日本人

各国の言語にはそれぞれ特定の音域(周波数の範囲)というものがあり、これを優先周波数帯(パスバンド)と呼んでいます。その中でも日本語は、世界で最も低音域で話す言語であり、125Hz〜1500Hzの辺りが主の周波数領域(母音中心)となっています。一方、英…

範疇論(序)

範疇論科学の講習会に顔を出してみた。 それによると範疇論科学とは、世の中には書いてあるだけ、聞いだだけを含め「滅多にしか起こらない、或いは目には見えない現象」があったり、「一度しか起こらなかったこと」などがあります。いわゆる「不思議なこと(…

おもしろい家をつくろう

家のつくりの基準が、寝食分離から子供部屋確保へと移って久しいが、いまだ住まいのつくりは次の方程式からあまり変わっていない。 H={LDK+(n-1)R+W} ※H=間取り(House&Home) ※LDK=居間・食堂・台所+(付属和室含む) ※n=家族の人数 ※R=個室…

記憶

記憶というのものは、ひとまとまりになって脳の引き出しに納まってる訳ではありません。その部分を刺激すれば、特定の形象(イメージ)が浮かびあがるという細胞組織はありますが、一つ一つの事象が固体のようにしてファイルされている訳ではないのです。 例…

ガレージハウス考察

ガレージハウスとは、いわゆる住宅に車庫が付属している建物のことだが、そもそも車好きの輩は車庫とは呼ばないそうである。車を収納するだけの倉庫ではないからだ。車そのものを趣味とくつろぎの対象として、ホビールームという位置付けで「ガレージ」と呼…

ミステリの匣

「小さな本屋さん」地方では見なくなりましたねー。神田古本屋街にあるような間口一間半程で売場が六畳間程の店。 店の前には、持っていかれても構わないような陽に焼けた本が、背を青空に向けて売られていて、ガラスの引戸を入ると、褐色に染まる薄暗い店内…

ブラマンテの螺旋斜路

久しぶりにEUROPEへ飛んで「螺旋&階段」談義とでも洒落こみますか。イタリア、ローマの中の最小独立国ヴァチカン。 インノケンティウス8世のベルヴェデーレの小宮殿(1485-87年建造)の脇に螺旋斜路がある。ミルヴィオ橋を渡って北からローマ市街に入ってき…

診断結果

体身診断 先月(10月23日)の健康診断の結果が送られてきた。(ということは要再検査ではない)ん〜総合判断は・・・・C(?)また中性脂肪か?・・数値は77、全然標準値じゃん。でも判定はC評価。なぜ?どうやら例年の数値(標準外)からいきなり良い数値…

中門は怨霊封じのためである

法隆寺の謎(10月22日参照)第三の答え 法隆寺は「偶数性の原理」が建物を支配している。 偶数性の原理に基づき中門の真ん中に柱を置き、世にも奇妙な「四間の門」を出現させた。講堂も六間(後に八間、現在は九間)、金堂の二階を四間、塔の最上層も二間と…

デフレ宣言

エコなり、エコノミックな単語が飛び交う時はほとんど「良い環境」ではないようだ。デフレ(ーション)、元は〔タイヤなど〕から空気〔ガス〕を抜くという意味であり、減じて調整する、マイナス(負)志向、小さくするなどのネガティブな言葉である。車で考…

ミステリの平面図

「館もの」のミステリには平面図(間取り図)が添付されているものが多い。作者もロケーションを描くためには、ある程度の「空間」の設定をしてるものと思われる。作中で「東へ伸びる廊下の突き当たりの部屋」とか「食堂は廊下を挟んだリビングの向かい」な…

吝(やぶさか)館のミステリ

京都のお嬢様から案内されたので、再び柄刀一(つかとうはじめ)氏の「密室キングダム」を読んでみることにした。これ読むの結構根性いるんだよね。900ページを越す厚さ5cm程の作品で、内容も濃い!「新本格もの」の王道とも呼べるミステリだからです。(何…

水曜日の怪

範疇論(はんちゅうろん)又は範疇論科学という「分野」があるらしい。(アリストテレスの範疇論が有名)非常に説明しにくいのだが、世の中全てのものは「全てのモノ」に含まれる(〜の範疇に含まれるというふうに使われる言葉)という哲学的な考察。物や人…

依頼人

男は冷たい雨の中やって来た。 どうみても覇気のないその男は、勧めるまでもなくソファに落ち着いた。何か言いたげな顔をしていたが、いきなり伺うことはやめ、お茶の用意にむかった。スティックタイプのチャイをライトデザインのカップに入れ、沸かしてあっ…

日本のパルテノン

会津へ「さざえ堂」目当てで来たら(こんなもの目的で来る奴はオタクと決め付けてよいが)、お昼は喜多方へ足を延ばす方も多いと思う。喜多方でバラ肉たっぷりのラーメンを食べたら、ダイエットにカプサイシンの効いた?建物探訪と行こう。 喜多方駅から南西…

吾唯足知

竜安寺の庭園内のつくばいにこの文字がある。石版は昔の銭のように中央に「□」を置き、周囲に上から時計回りに口を除いた吾、口を除いた唯、口を除いた足、口を除いた知、という文字を並べ「われただたるをしる」(我ただ足るを知る)と書かれている。これは…

設計事務所の検索

休稿「設計事務所にも得意、不得意な分野がある」

13日の金曜日

13金といえば殺人鬼映画のことだが、欧米で忌み嫌われる13という数字からキリストが処刑された日などとも聞く。しかし、もともとの根拠となったのはどうやら「テンプル騎士団」が一斉摘発された「不幸な日」から来ているらしい。 テンプル騎士団とは、中世ヨ…

あいまいな法隆寺資財帳

法隆寺の謎(10月22日参照)第二の答え 法隆寺は聖徳太子が建てたと長い間そのように伝えられたのは、この資財帳(正式には「法隆寺伽藍縁起並び流記資財帳」といい、政府に差し出す財産目録のことである)の記録によるからである。これによると・・用明天皇…

屋根のある日本の住まい

雨が降ると屋根がほしくなる。(屋根のない家ばかりデザインしてきて身勝手であるが・・、) 日本の建物は屋根で出来ているといってよい。神社仏閣をみればさらによく分かる。五重塔など「一階建て」なのに、屋根屋根屋根屋根屋根。日本人は太古より棲家=屋…

暖かい家

寒い時期になるとやはり「暖かい家」がいいということになる。「住まいは夏を旨とすべし」と昔から日本の住まいのつくりを謳われてきたが、冬の住まいも「つくり」が必要のようである。昔からすればずいぶん暖かくなった日本ではあるが、今の人間には「今の…

インドの塔

インドの塔を見に行きたいと言ったが、それはラージャスターン州のチットールガルというところにある。市の東側に高さ150mの台地の上にそそり立つ城塞都市があり、昔メーワール王国の首都だったところである。この砦のような街の中に高さ37m、9層建ての「…

ピサの斜塔

ピサの斜塔とは、サンタ・マリア司教座聖堂の鐘楼としてイタリア・ロマネスク建築の代表作である。さてこのピサの斜塔であるが、最初から観光の目玉を狙って傾けて造られたわけではない。石工たちも真直ぐに建てたかったのである。しかし、表面の砂層と下の…

お城の壁穴には要注意!

中世初期のヨーロッパでは、世情が安定していなかったため、貴族の住まいは防御性が優先され、塔状に建築されることが一般的であった。これらの建築の表面をよく見ると、周囲に窓以外の小さな穴が多数設けられているのが分かる。天守(塔)はもともと敵の攻…

急ぎの仕事

研究室などというところに来る仕事(大方「お尋ねもの」程度の業務だが)は大概「急ぎ」である。今日は何でしょうか?「日曜の講義に使う資料の作成なんですが」・・って事は明日の夜までの仕事ですね。(・・・、)いくら建築士が所属しているからって他の…

天井とは何か

ところで天井とは何か。平面というか空間というか装置というか、この不思議な天井に昔の人は勝手な解釈を加えている。古事類苑に収録されている記述によると、「そもそも天井というものは、天に井桁を組んだものである。井桁は井戸をあらわし、井戸は水を象…

日本書記に書かれなかった法隆寺

法隆寺の謎(10月22日参照)第一の答え 「日本書記」(推古天皇以後の歴史書)は藤原不比等(ふひと)〔鎌足の次男〕を中心にして作られたからで自己に都合の良い歴史解釈としているのは間違いない。 古代史最大の惨劇といわれる聖徳太子の息子、山背大兄皇…

仏陀再誕

を観た。 最初は幽霊学園もの(怖)かと思ったが、違ったようだ。人間は神の子であり、この世だけで生きているわけではない事を改めて理解させるような(安)伝達映像であった。最近インドを訪れたことも後押しとなっているのかと思うが、人間は輪廻転生を繰…

「建築家の家」を建てるな

建築家は自分の感性を磨き、世界をよく見て歩くことが大切などと言われるが、四六時中そんなことばかりしていても小金持ちにもなれそうにない。ボロ家からのこのこ出て来て大邸宅の打合せに行く建築家哀れなり。しかし建築家が大邸宅に住んだのでは、それは…

体育祭

休稿(文字数削減)