2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

外流し工事

研究室棟の外に、水撒きや洗車のための立水栓(凍結防止止水栓付き)があるが、「流し」がないのだ。(新築住宅でもよく見かける未工事部分)しかし、散水栓として使う分には特に支障はないのだが、ホースを使わずその場で水を出すと跳ね返って具合が悪い。…

インド式カリー

インドの代表的な料理と云えばもちろん「カリー(カレー)」ですが、カリーの語源は諸説あり、タミル語(南インド・タミルナードゥ州の言語)の「カリ(ご飯にかけるオカズ)」に由来しているという説や、ヒンディー語(公用語)の「ターカリー(おいしいも…

インテリア

桜井さん今日は出張なので、久しぶりのAZUSAです。(一足先の夏休みかな、さすがに真夏はアジアではないわね) 研究室をモニタしま〜す。教授も桜井さんも、つい先日までは日本もアジアだから「衣替えは要らない」とか言ってエアコン使わずにいましたが、梅…

衣替えする家

長野県下水内郡栄村。(昔は秋山郷と呼ばれた)ここは白川郷などに匹敵する豪雪地帯で、その厳しい冬を乗り切るために、この地の先人たちがつくり上げた独自の住まいが存在していた。 一番の特徴は、人間のように四季の節目である初夏と、初冬に衣替えをする…

パラシオ・グエル

先日打ち合わせの中で、クライアントがある建築家のことを思い出したように「桜田」と言うので、なんのことかと考えたら「サグラダ・ファミリア」のことで、「ガウディ」と言いたかったようなのだ。 たしかにガウディと言ったら「聖家族教会」が有名だが、(…

とんがり屋根の家

「地域限定の家」と「白い家」を合わせると思い浮かぶのが、「アルベロベッロ」だ。南イタリア(長靴半島のアキレス腱辺り)の都市で、とんがり帽子の形をした円錐屋根が連なる「おとぎの国」のような愛らしい家並みが特徴的な街である。この変わった形の建…

スローハウス

スローライフと云えば「スローハウス」ですね。スローハウスとは、その地(各国)の風土や生活から「自然派生的に生まれた家」のことで、「建築家(設計者)なしの住宅」のことを指すようです。昔の家には設計者など存在せず、「棲むために」自らが施工主と…

花火大会から

例年、東京の隅田川の花火大会と同日に行われる、県下トップをきっての夏の夜の祭典ですが、窓からにぎやかに聞こえてきました。(東京は来週のようですね。 この日になると毎年話題に上る「そうだったらいい話」がある。『研究室の屋根が陸屋根(平らな屋根…

インド時間でスローライフ

こう暑いと、「効率重視」、「成果最優先」というこの国の基準もそろそろ「インド式」に改めたいところです。 日本では、列車が時間通りに駅に到着するのは当たり前で、数分のダイヤの乱れさえ問題にされます。しかし、世界的にみても日本ほど列車の運行時刻…

白い家

住まいの様式から「飾り気」を取り、実用性に限定したスタイルが「トラディショナル(伝統形)」である。(ようは田舎の家のこと)このようなスタイルはどの国にもあり、「素朴さ」が美しく、その地方ならではの素材や、技術によって様々な伝統スタイルをつ…

飛び込みの仕事

仕事には簡単なものはないが、「飛び込み」のような場合は「難易度」が高いことが多い。 設計という仕事は、「依頼」するほうも、「受ける」ほうも「対人間」のフィーリングが「仕事の良し悪し」を決定する要因として大きい。(と云われる)「設計者に依頼す…

グローバルな方角

インドにも「鬼門」(らしきもの)があるらしい。 方角で云えば「南東(日本では吉方とされている)」で、悪魔の棲む海があるからと云われている。また、吉方は「北西」で、アーリア人が侵入してきた方角というので「尊い方角」となっている。(アーリア人が…

暑中お見舞い申し上げます

梅雨が明けた途端「ここは南インドか?」と思える(まだまだww)程の猛暑続き・・・。 それでも気温は34℃辺り、正しくはまだ「猛暑日」にはなっていない。例年盛夏には35℃を超える日が続くので、まだまだ序の口なのだが、なぜか既に耐え難い暑さ、、(こんな…

没後400年

没後400年を機とした「カラヴァッジョ展」は閉幕した(ようだ)が、今だカラヴァッジョ熱の冷めやらぬローマと聞く。 今年もこの日がやってきた。ミラノ近郊カラヴァッジョ村出身の天才画家「ミケランジェロ・メリージ(後にカラヴァッジョと名乗る)」の命…

インド式慈悲と感謝

日本的な考え方では、何かを与えれば相手から感謝を受けるのが当然のようである。(僕はそう思わないのだが)また、日本では与えるほうが上で、頂くほうが下という関係が生じてしまうが、モノを買うときに経験するのは、日本のように「お客様は神様です」と…

僕の好きなカテドラル

サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂 イタリアバロックは二人の建築家の出現で頂点を迎える。「フランチェスコ・ボロミーニとジャン・ロレンツォ・ベルニーニ」である。一年違いの生年の両者は、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の現場で出会う。ベルニ…

レンブラントの誕生日

『夜警』。この絵を見たのは「ハウステンボス」である。「ホテル・ヨーロッパ」のバンケット・ホール、通称「レンブラントホール」の正面を飾る巨大な「複製画(ほぼ実物大)」である。(・・・見たといっても(・・・、) 本物はアムステルダム国立美術館に…

クリムトの誕生日

金箔画家の「グスタフ・クリムト」は1862年7月14日、オーストリアの首都ウィーンに生まれた。 ブルク劇場の天井画と「階段室(すばらしい階段)の装飾」という名誉ある仕事から始まった彼は、ウィーン美術界の中心人物となるべき道を歩み始める。クリムトの…

色の温度と湿度

選挙結果もすぐれませんが、こうムシムシ(梅雨)続きだと「野山の色」もすぐれません。 日本は湿度が高いせいか、特にこの時期は景色の鮮度が悪い。そんな環境もあってか、日本の絵画は昔から淡い色調のもの(日本画)や、水墨画などのピンボケ(失礼、)な…

モディリアーニの誕生日

「横たわる裸婦」で有名な「アメデオ・クレメンテ・モディリアーニ」は1884年7月12日、イタリアの地中海に面した港町リボルノで生まれた。(アメデオってマルコが飼ってたしっぽの長い猿のこと?) 生涯(35と短い)貧乏画家であり、絶えずの金不足が品行を…

投票日

「ドラマチック政権交代」を謳い、昨年の夏スタートした鳩山政権もわずか8ヶ月で失脚した。・・・経済成長戦略・防衛政策能力など何もない「小鳩ちゃん」を皆さんが選んだんですよ。 どうもこの国は、共産党など見向きもしないのに、「社会主義化」が進んで…

人を変える髪型

桜井さんが髪を切って一月以上たちました。(桜井さん曰く「自分ではない」そうですが) 髪型を変えるとイメージが変わるといいますが、ここまで変る人も珍しいです。「髪を切る」という行為は、女性なら失恋の意味ですが、桜井さんもことごとく会う人逢う人…

気分を変える家

現代の住環境は、機能性や合理性という使い方や設備などの快適性は備えても、心理状況に応じた「操作的な空間」や、「多用途性」を備えているとは云いがたい。(もう少し具体的に言ってもらいたい・・・、) その結果、現代の住まいのインテリア空間は、画一…

姿を変える色

とうとうセミが鳴きだした。(幻聴ではないよな・・・。 暑くなると「緑」がくすんで見えるのはなぜだろう。暑くて葉の水分が減っているのか、受粉時のように花を目立たせるため彩度をあげる必要がなくなったのか、など様々あるだろうが。「色」は常に「他の…

シャガールの誕生日

メルヘンや絵本に出てくるようなフワフワした、いかにもな作風。なぜかホテルの客室の壁を飾るに相応しい絵である。 最も有名なのは『誕生日〈ニューヨーク近代美術館蔵〉』で、斜めに浮いたように描かれた二人の人物はシャガールと結婚間近の妻ベラであり、…

水辺の風景

「建築風景画」というジャンルや言葉はないが(たぶん)、この分野を確立・創造してみたいと思う。 僕の云う「建築風景画」とは、字の如くではない、かもしれないが、「一つの建物を主役にして、背景を創り込んで描いた風景画」のことで、実際に建物が並んで…

水の迷宮

アドリア海ついでに・・・アドリア海の終点といえば、ヴェネチアですか・・・ヴェネチア湾を臨む港湾都市。120近くの小島からなり、網のように運河が張り巡らされた街で、秋から冬にかけて広場が洪水になることでも有名です。(いつも仮面舞踏会というイメー…

空の詩

「いや〜映画ってほんとうにいいものですね。それではまたご一緒に楽しみましょう。」(・・・終わりかよ、) 先日の「ポルコ・ロッソ(紅の豚)」なんですが、実はジブリ作品ではこれ結構好きなんです。主人公は「豚」(自分で魔法をかけたためこの姿に)な…

バーラトの家

在日ヒンドゥスターニーのために「インド人の家」をデザインしよう。 「インドの家」というスタンダードは特にない。インドは広く気候や文化が多種多様であり、英国の統治という西洋文化もすでにオリジナル化していることもあり、スタイルは判然としない。(…

崖の上のドゥオモ

イタリアン・ゴシックつづきでもう一つ。 山岳都市オルヴィエートにも、街の中心部に堂々とした大聖堂が建っています。着工されたのはミラノ大聖堂より早い13世紀末で、当時はロマネスク期にあたるが、造っているうちに時代がゴシックに変ってしまったもので…