クリムトの誕生日

金箔画家の「グスタフ・クリムト」は1862年7月14日、オーストリアの首都ウィーンに生まれた。
ブルク劇場の天井画と「階段室(すばらしい階段)の装飾」という名誉ある仕事から始まった彼は、ウィーン美術界の中心人物となるべき道を歩み始める。クリムトの芸術に一貫していたテーマは「エロティシズム」。生命の輪廻、誕生と死。女性の力と性的魅力は、時のウィーンの知的関心をきわめて正確に反映していて、完全に時代と世情・文化を捉えていた。(現役で儲かった画家の一人)
女性を描く肖像画家としてのクリムトは、女性を実物以上に美しくみせる能力と、「けだるいような優雅さ」を表現する能力を備えていた。彼は旺盛な性欲と、絶えず美女を追い回していたことでも有名で、その姿も同世代の成功した画家たちの流行りだったスーツ姿ではなく、修道士まがいの青いスモッグを着て放浪するような、ボヘミアン的気質を持っていた。(頭が薄くひげが濃い、典型的な「へんなおじさん」スタイルってわけだ)
「二番目」に有名な作品は『ユディトⅠ〈オーストリア美術館蔵〉』で、退廃的な雰囲気が濃く、すぐに悪評の的となった。額にタイトルがはっきり示してあるにも関わらず「サロメ(洗礼者ヨハネを処刑させた悪魔的な女)」と呼ばれた。
これはまさに妖婦のイメージで、ユディトの開いた唇と半ば開いただるいような目は、エロティシズム満開である。片手は切り落としたホロフェルネスの首を愛撫しているかのようであり、シースルーな衣装も挑発的で、官能的な雰囲気を一段と強めている。(場末のスナックのママさんだね、、
(草食系男子には描けません。(・・・。)