色の温度と湿度

選挙結果もすぐれませんが、こうムシムシ(梅雨)続きだと「野山の色」もすぐれません。
日本は湿度が高いせいか、特にこの時期は景色の鮮度が悪い。そんな環境もあってか、日本の絵画は昔から淡い色調のもの(日本画)や、水墨画などのピンボケ(失礼、)な作品が多い。(洋画との大きな違いが色使いにありそうです)
絵画の技法も環境に合わせて発展したもので、日本画などはそんな「くすみ」を表現するために、和紙などの「マット(艶なし)」な面に着色することで、落ち着いた色や「滲み」を出している。西洋の乾燥した気候の下では、水分操作が難しく、そのため「油」を使うことで適度な作業性を確保している。(コンクリート工事でいえばワーカービリティー)この油が艶を出し、発色も鮮やかになることで、作品も「色」を生かした構図やデザインが特徴となっている。
「水彩画」はこの適度な湿度があるゆえ描けるとも云え、「着色することは水を操作する」こととも云える。(何やら難しくなったが、色といえば「温度」もあります。
赤やオレンジ、黄色などを暖色といい、青や青緑、紫などを寒色というが、なぜ色を見て暖かさや、冷たさを感じるのかの根拠を明らかにするのはまたまた難しい。単純に日なたは明るく、色が反射するので、光として黄色やオレンジが支配しているのか。また炎も黄色系で熱い。運動した後は身体が「暖まり」紅潮する。逆に日陰は暗く、人は死ぬと身体は「冷たく」なり、血の気は失せ、青黒くなる。・・・このような「感覚」からくるのか?(例えが悪いか、
または、色は「心理」に直接的に作用するのか。例えば、赤は情緒的興奮、青は鎮静作用によるもので、赤い光は神経に刺激を与え、血圧を上昇させる。このときの体感は、日なたで暖まるときと似ている。青は全てにおいて赤の逆であるというのがその背景にあるというのだが・・・。(静脈と動脈みたいなものかしら
(・・・どうでもいいからそろそろすっきり晴れないかな、、