水辺の風景

「建築風景画」というジャンルや言葉はないが(たぶん)、この分野を確立・創造してみたいと思う。
僕の云う「建築風景画」とは、字の如くではない、かもしれないが、「一つの建物を主役にして、背景を創り込んで描いた風景画」のことで、実際に建物が並んでいる景色を切り取った「町並みの風景」のことではない。(書き物とすればフィクションである。
「そのままの姿」なら写真のほうが良いわけで、「絵にする」ということは、「絵に描いたような」と形容されることが本来のニュアンスというか目的に近い。ミステリと同じく「事実より奇なり」を描くことである。
建物はアートの「ネタ(モチーフ)」によく、景勝地をつくり出したり(五十三次)、水辺に映したり(逆さ富士)、名画のパロディなど、「描く」ということは、「シーン」をデザインすることであり、そういう意味で、「建築風景画」は一つの世界(オリジナル)があると思う。
特に水辺(これがいい!)水を前にした建物は美しい。この映り込みの再現は、逆さに写した建物に、空気(空)の影と「水」を這わせることで表現することができる。(水を持って水を制す)
これをマスターすると、「水彩」とは、「水」を描くためにあるとさえ思えてくる。(まだまだだが、)こんな暑いときは、建物(我が家の絵)の前を水辺に描いてしまえば、涼しくなるかもしれない。(受け身の心ですね。
(連日デスクの上が水辺みたいです。(汗も滴るいい・・・ww(・・・、