グローバルな方角

インドにも「鬼門」(らしきもの)があるらしい。
方角で云えば「南東(日本では吉方とされている)」で、悪魔の棲む海があるからと云われている。また、吉方は「北西」で、アーリア人が侵入してきた方角というので「尊い方角」となっている。(アーリア人が鬼ではないの?)北西にあるヒマラヤが尊い山となり、そこから流れるガンジス河が聖なる川となった。海から流れ入る魚は食用から外され、ガンジスの川魚は食べるが、海の魚を敬遠する人たちが今でもいると聞く。皮肉なことに、南東の海岸に追い込まれた先住民族ドラヴィダ人は、美味しい海鮮料理を享受することになった。(シーフードカレー?
ちなみに悪魔の棲む海とは、セイロン島(スリランカ)のことで、叙事詩ラーマーヤナ」の中で、悪魔の住処とされている。これが日本にも伝わり、「桃太郎の鬼が島」となったという。
・・・、結局、中国の伝説と同じく「方位や家相」なんて「おとぎ話」から来ていることが分かりますね。現実的に考えて「地球」という球体の上で、ある地点からの悪い方向をたどって行くと、終いには良い方向へ帰ってくるのです。まして「住まい」という地球上では、「ナノテク」的なポイントに対して、そのミクロな箱の中で、「ある方向」が良いとか悪いとかなど、全くの空論と云わざるを得ません。(地球の上に家を建てる訳ですから)グローバルな視点で考えましょう。
(さすがは大英帝国です。悪魔の島からも特産品を作ってしまいました。(セイロンティー・・・と云えば、平岩弓枝氏の「セイロン亭の謎」ですか。