昭和十年八月十二日、猛暑のことである。陸軍省軍務局長室で白昼凄惨な事件が起きた。 永田鉄山軍務局長が、福山連隊所属の相沢三郎中佐によって刺殺されたのである。これは以前より陸軍内でくすぶっていた、皇道派と統制派の確執の一つの頂点でもあった。永…
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