初夢

「山の上のホテル」からの帰り、マウンテンバイクを漕いでいる。ルートではこの先、「谷か峠」の選択があるはずだ。下りなのに速度が出ない。前ブレーキの不具で、常に摩擦が起きているのと、「後ろの荷」が身体に絡みつき落ち着かないのだ。映像の自分を観ているように感覚が薄い。グリップを調整する。なぜか進みが悪い。
葉を落とした明るい木々が連なり、雲のない空が近い。尾根を走るように続く未舗装の山道。既に決められていたかように峠の分岐点に着く。「東の方」を選ぶ。S字カーブの続く坂は、下りなのに進みが悪い。路面の陰影が強くなり、いつしか雑木林はコンクリート二次製品の壁に覆われた果樹畑へと変わっていた。・・・
夢だった。
昨日に続き風が強い。なぜか疲れた・・・。
見知らぬ遠い世界から、いきなり身に覚えのある景色へと変わる。なんとなく「抜けきらない」自分と道が続くようで、身の周りの未来を予知しているようでもある。この「道」に芦ノ湖のイメージはないが、今朝「箱根」がスタートした。