ねじれた家

正月三日、箱根も終わり、たいして「本数」を読むことが出来なかったが、またまたアガサ。
「ねじれた家族」が棲む、ねじれたように増築した家で、ねじれた動機による事件が起こる。
「家族」が二重螺旋のように絡みついた一族のミステリで、ポワロ不在の作品である。「本格」の定番のように、巨額の遺産を残し当主が他界する。「○○家の一族」の始まりとなるところだが、「遺言状」は見つからず、動機も誰もにありそうでない。あまりにも「筋書き」通りのような感は否めないが、この少々地味な作品も「裏」がある。愛されすぎたために「歪み」が生じてしまった家族。「多世帯住宅」の難しさを改めて肯定させてしまう作品。
現実の二世帯の住まいでも、どこで「区切る」か悩むところだ。玄関同一の完全同居タイプから、玄関別の完全分離タイプまで、それぞれに内部共用、世帯別確保まで各種タイプが想像できるのだが、中途半端な「分離」は、非常に「関係の分離」が難しいのではないか。やはり、集合住宅形式の「各住戸」を集めた住まいのほうが「良い関係」を生む気がするのだが、如何なものだろうか。(何を云いたいのか分からなくなった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・(何かさびしいね、
子供にとって「冬休みが終わるような」・・・、