「色違い」

バリアフリーやユニバーサル○○という時代になっていますが、表現の一つの「色」についても「万能」計画をして行きたいと思います。高齢者や後天的な色覚障害者の他に「色弱者」と呼ばれる人たちがいます。この「色弱とされるであろう人」は、日本では男性の20人に1人と云われ、北欧などでは10%近く存在すると云われています。(男性に多いらしい)なぜ、「されるであろう」となるのは「正常な色覚型」というものが存在しないゆえ、色弱と思われる型も多種あり、検査表のデザインを変えれば「色弱」の割合が変化してしまうからです。(現在検査は行われていない)例えば、文章の一部を赤い文字で強調しても、それが存在することすら気付かない場合があります。それが、橙色文字でアンダーラインもしくは太文字とすれば、多くの方に目立つ表現になるようです。カラー社会になり、反ってバリアが増えてしまったようなのです。
以前まで充電器の表示は「赤」から「緑」ランプであったが、最近は「橙」から「消灯」または「緑点滅」から「消灯」式に変わってきていることもお気づきかもしれない。「赤」と「緑」、「橙」と「黄緑」、「ピンク」と「水色」、「青紫」と「紺色」などは見分け難い色とされているので、配色を考慮した計画が望まれます。「赤」が強調色というのは間違いで、赤の顔料は光に弱いため、古くなった看板を見れば一目瞭然、強調したはずの「危険」の文字が消えてしまっている例をよく目にしますよね。「赤」は色自身で「私は見え難いですよ」と身体を張って教えてくれています。
「違いの分かる男」になりましょう。(ちとちがうか・・・、