サイゴン陥落

1975年4月30日午前10時、ヴェトナム共和国(南ベトナム)最後の大統領ズオン・ヴァン・ミン将軍(就任3日目)は、ラジオ放送にて声明を発表し、全軍に戦闘停止の命を下した。
ミン大統領の降伏声明が流されると同時に、政府軍施設に白旗が揚がり始めた。11時30分頃までに、タンソンニャット空軍基地(現国際空港)や参謀本部などに、赤と青の地に黄色の星の解放民族戦線(蔑称ベトコン)の旗が揚げられた。正午、北ヴェトナム正規軍の部隊(T54戦車)が大統領官邸(現統一会堂)に突入した。ミン大統領は、官邸の一室で待っていたが、北ヴェトナム軍の軍使に「交渉権限はない」と通告され、無条件降伏した。このとき、フランスの撤退後、共産主義化に反対したアメリカの介在(親アメリカ政府樹立のため)により誕生した「ヴェトナム共和国」は消滅し、足掛け15年にわたる「ベトナム戦争」は終結した。
しかし、「サイゴン陥落」はヴェトナムの南北統一を実現させたが、「戦い」の終焉にはならなかった。長すぎた戦争が周辺諸国に新たな火種を生み、第三次インドシナ戦争へと発展するのである。「闘いの歴史」を繰り返してきたヴェトナムが、祖国解放を感じ取るまでには、これより10年以上の月日が必要であった。(お疲れ様としか・・・、
(なぜか赤い国は美女を育てるんですよね。(・・・。