細かい活字

G.W只中ですが、休みと云えば読書ですか。(暗、)いえいえ今年2010年は国民読書年だそうで、素直に・・・、ですので普段読む機会がなかった「重い」内容のものを選んでみました。(G.Wと全くつながりを感じませんが、(・・・、
悪魔の飽食』・・・オカルトものではありません。副題があります。「関東軍細菌戦部隊・恐怖の全貌!」・・・ホラーものでもありません。これ、ドキュメント小説、ノンフィクションです。
「歴史」の中で極僅か耳にしたことはあると思われるが、旧陸軍の暗部とも云うべき、旧満州七三一部隊、正式名「関東軍防疫給水部本部」のことである。関東軍(陸軍の中国東北部隊)が1933年から1945年まで旧満州ハルピンにて「細菌兵器の開発」を目的とした研究施設、通称「第七三一部隊(石井部隊とも云う)」が存在していた。細菌などと聞くとなにやら悪魔的な香りがするが、それもそのはず日本陸軍は、国際法で禁止されている細菌戦を実行し、「三千人余りの生体実験」を行ったとされる、悪魔の部隊のことである。戦中とは云え、非人道的な所業(中国、ロシア、モンゴルなどの捕虜を「材料」として使用したこと)で、あらゆる病理研究、細菌製造、開発を行っていた。終戦直前、部隊解消命令が下り、施設及び「材料」は全て「処分」され、その存在は闇に葬られた。しかし、帰還した「廃棄処分違反」隊員らへの地道な取材により、その存在が明らかにされたものである。(・・・、(古い作品のため、「細菌」のように細かい活字のノベルスであった。
(初夏的陽気となった休日には、程よい影をつけてくれたようだが・・・、