摩天楼

この日付はどうしても「超高層ビルねた」なしには通れません。
航空機が超高層ビルに「突っ込む」という事件は、もちろん「911」が初めてではない。1945年、ニューヨークの象徴ともいえる「エンパイア・ステートビル」の78階にアメリカ空軍の爆撃機B25が激突している。(終戦の混乱で日本にはあまり伝わっていないが)操縦ミスなのか、日本軍のテロ(な訳ない)なのか知るすべもないのだが・・・、
しかしWTCとは構造が違い、堅牢なビルだったことと、当時のプロペラ機という軽量な機体だったため、ビルはその部分を損傷しただけであった。もちろん搭乗者は死亡した。
ニューヨークの超高層ビルのことを「摩天楼」と呼ぶが、摩天楼とは英名「スカイ・スクレーパー」の和訳で、スカイ・スクレーパーとは「天をこする」(ヘラで空をこすり取る程の高さ)を意味し、「こする」を「摩擦」ととり、「天を磨耗する程の楼閣」から「摩天楼」となったようである。
世界最初の摩天楼は、1902年に建てられた22階、95mの「フラット・アイアンビル」で、鋭角地をそのままアイロン型に立ち上げた、ローマンデザインの美しいビルである。(現在もニューヨークのシンボル的マークとして健在である。(映画「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」の冒頭で、ブラピ扮するヴァンパイアが、このビルの部屋でインタヴューを受けるシーンが印象的であった。
(瓦礫と化した「跡地」に似合うような超寂しいBGMも、後に起こる惨事を暗示しているかの如く。