聖家族

レンブラントの作品に「聖家族」がある。キリスト教絵画で「聖家族」とは、狭い意味では聖母子とヨセフ、要するに親子水入らずの三人を描いたものを指すが、広い意味ではマリアの母アンナ、洗礼者ヨハネなど、キリスト一族が加わったものを指すようである。
「聖母子像」の作品は無数にあるが、「親子水入らず」が少ないのは、やはりヨセフ(亭主)の存在が薄いせいだろう。(マリアって結婚してたの?という人も・・・14歳のときヨセフと結婚しています)
この「聖家族」は典型的な「親子水入らず」の作品で、大工ヨセフの仕事場が背景となっています。画面前方には揺り籠の中で安らかに眠る幼いキリストと、読みかけの本から目を離して我が子を気づかうマリアが描かれている。マリアの後ろではヨセフが大工仕事に余念がない。彼が刻んでいるのは馬車や荷車などの馬、牛につなぐ首当て「軛(くびき)」に似ているが、これは「マタイによる福音書(疲れた者、重荷を背負う者は誰でも私のもとに来なさい。・・・私の軛は負いやすく、私の荷は軽いからである)」というキリストの言葉に対応している。じつに微笑ましい作品であるが、やはりヨセフは後方の薄暗いところにあって目立たない。(母子とは一切無関係に仕事に夢中である。(男は仕事かww
(・・・だって俺の子じゃねーし、、