天国への階段

どこかで聞いたようなタイトルですが、天国へ上る階段はやはり「螺旋階段」らしいですね。
ウィリアム・ブレイクの「ヤコブの夢」という作品(30cm×38cmの小さな水彩画)ですが、この絵に螺旋階段を上り下りする天使が描かれています。これはヤコブの見ている夢を表現したもので、星のまたたく中、地上から天まで届く階段と、人類を天国(救済)へと導くキリストや聖母マリアの象徴を見ることができる。「創世記」28:12
ヤコブ(後にイスラエルと改名)は同族の娘をめとるため、母の実家に向かって旅をする。その途上、行き倒れて道端の石を枕にして野宿をするのだが、そのとき夢に見たのが天国に届く階段であった。夢の中で彼は神に祝福され、それが神の家であることを告げられる。そしてここが「天の門」ということを実感するのである。
螺旋階段とは一歩一歩方角を定めず(未知の世界の表れと過去を消し去り進む)手段として具現化されたものなのか。(天国へ上がるのに一番似合う方法という訳だ。
(「夢」は古代から占いの材料として、また何かのお告げや啓示として考えられていたのですね。