これから家

づくりをする○○さんへ、
「家づくり」という事業を行うには、様々な「理由」をつけての「時期」がありますが、「新築」を思いついてから入居するまでには、非常に少なく見積もっても「一年」ほどの期間を予定するべきです。逆算して工事に数ヶ月(通常半年程)、その前の設計事務所との相談(設計)に数ヶ月、さらにその前段階での準備(土地探しや資金計画や家族計画)に数ヶ月など、さらにや心の準備と、実行には時間がかかるものです。したがって、 「新しい年に新居に入居」をお考えなら、前年の正月休みの時点で、迷いのない決断が必要でしょう。(来年の正月休みは家族会議ですね)
物事の行いは「計画」が大事なのと同様に、家づくりも計画(建物を造る以前の設計者との作業)が大切です。住まいのイメージを伝えることは難しいことですが、逆にその過程を楽しむくらいの「構え」が必要です。よって、計画は曖昧でも、ある程度「家づくりの意思」がある時点で、設計者に慣れる(親しむ)ことから始めましょう。家のイメージなど持たなくてもよいのです。「座談会」をするうちに、なぜか自然と「何をしたいのか」がまとまってくるものです。(その「姿勢」を読むことで設計者にもイメージが伝わります。
よく「事務所の実例(住まいは彫刻ではないので僕は作品とは呼びません)」を参考にして、などと住宅雑誌やお世話会社の助言がありますが、家づくりは「箱(作品)」をつくる訳ではないので、他人様の先例ではなく、設計者そのものを「読む」ことに賭けるべきです。必ず先入観なしに「あなたのためのオリジナル」に賭けてくれます。
(○○さんのイメージが「○○邸」をつくるのです。