カラーイメージング

今日は「色」のプレゼンでした。「KEY」となるカラーを「オレンジ」としたのですが・・・、結果は「撃沈」(・・・。クライアントに対して選んではいけない色(「私の一番嫌いな色なんです〜」)だったのです。
この「オレンジ(橙)」という色、建築医学では「やる気や行動力、実行力を高める」色で、すなわち脳内ホルモンの分泌を促し、結果、健康維持能力を高めることにつながると云われますが、「オレンジの中にいたくない」という方にとってはあまり健康的とは云えませんね。
提案の根拠の中には、物件が寒い地域に属することもあり、「温かみのある色」を使うことによって、「精神的体感温度」を上げることで「光熱費を抑える」意図もあったのですが、「受け付けない」のでは仕方ありません。結局「第2案」として考えていた「白(全ての光を反射するため、落ち着きをなくす色とされる)」に落ち着くことになるのだが、しかし、この「ダメだし提案」がきっかけで、クライアントの持っていた「真のイメージ」を呼び起こしてしまったのです。(長い間に上書きされた情報により、イメージが隠れてしまっていた。
人はあらゆる好みのイメージを持っているが、それを全て具現化することは出来ない。(雑多なデザインとなり美しくない。(それも一つの形ではあるが・・・、
この「忌避なる提案(オレンジ)」を受けたことにより、脳が刺激され、それまで絡みついていた複雑なイメージが解かれ(無駄が省かれ)たことで、イメージが表に出てきた(一つになった)というのである。(結果的に気分まで「落ち着いた」のです。
(「ダメだし提案」これも建築医学の範疇でしょうか・・・。