お店の魅力

久しぶりの「商店建築」ですが・・・、(いいですね〜
住宅では味わえない「インテリアの造り込み」ができ、それが一つ一つ独立したオブジェのようにヴォリュームある姿として立ち上がってゆく様は、じつに奥ゆかしいものです。
しかし、その材料選択や色彩計画の結果が、スタッフの動き(使い勝手)に影響し、その士気が商品力(店の魅力)に現れるので、これは「集客力」、すなわち営業成績に直結することになります。つまり「商店建築」とは「箱ものの出来」が「設計の本筋」ではないのです。(「建築」ではなく、「間(空間)に力を持たすことが出来るか」が能力という訳です)
設計は「未来予想業務」と云えますが、「抽象的なもの(紙面上での想像)」から「具体的なもの(建築の中の姿)」を創造する「賭博的業務」とも云えます。この「演繹」とでも呼べるような将来を左右する商店建築の設計は、「程よい以上のストレスのある業務」でもありそうです。(・・・、)その分現場の変化が興味深いのですが、
また感心するのは、現場は「設計図書通りに作られる」ということです。当たり前のこと
なのでしょうが、紙に描かれた絵(寸法図)から「絵と同じ立体物」を造り上げる技術はいつ見ても心が動きます。(絵に描いたもちが、食べられるもちになるのです。(そんな感じ!(職人さんに感謝です。
(設計者が「お茶犬」になる瞬間です。