設計には意図がある

何だか今朝帰ってきたような感覚ですが・・・、
今日は朝から「変更(ダメだし)」電話です。(・・・。)「クライアントの希望は絶対」ですが・・・、細かい内容は任せて戴いたのではなかったのでしょうか。(度々の変更は現場の士気が下がります。(工期にも影響します。
クライアント(建て主)が現場に住まわれている場合、まれに工事進行の妨げになることがあります。それは、「工事の一部を見て」、当初のイメージと異なるのではないかと判断して、直ぐに「変更依頼」をしてしまうことです。(しかし現場の職人さんは、たとえ建て主と云えども、直接依頼を聞くことは出来ません。彼らのクライアントは請負会社(社長)であり、当初請けた金額と設計内容で仕事をしているので、社長の指示がない限り「変更」は出来ないからです。また、変更は「二度手間=増額」となるので、安易な変更は後々の支払い時のトラブルにもなりかねません。(タダはありません。
工事というのは、通常「墨出し(位置決め)」から始まり、その平面的な作業から材料を組み上げ、立体物になって行きます。ところが、この平面段階の作業では、イメージしていたものより小さく見えてしまうのです。(人間の目は同じ面積なら「高さがある方を大きいもの」と認識する習性があるからです。まずこの点が「錯誤」を生じやすいのです。また改修工事などでは、解体するものと、残すものがあり、その部分的に生じた「残骸」が目障りと映り、「やはりこれ全部壊して下さい」となり、それを「再利用するはずだったことを見失う」ことも多分にあります。いずれも「工事途中」であり、「その時の姿だけでの判断」ではなかなか現実(完成後の姿)は見えてきません。(安易な判断は、再変更(また元へ戻す)などの三度手間にもつながります。(「変更より訊く」まず設計者に相談して下さい。(必ず「設計意図」があるはずです。
(意図はないが「譲れない線(感覚的に優とする姿)」を持つのもデザイナーと云えますが、