雨が楽しみな家

「雨の流れる家」の話がなくなりましたので、「話になりません」が、住まいにも「雨の時の表情」を楽しむつくりがあっても良いのではないでしょうか。通常、雨は屋根に当たり勾配にしたがって軒樋へ流れ、密閉された竪樋の中を通り外へ排出されます。よって、建物の雨水処理が上手く出来ていれば「雨」を目にすることはあまりありません。(雨はどこへ行ったのか・・
しかしせっかく天から降りてくるものを無視してしまうのも寂しい気もします。雨の日屋根の上に降りた「恵み」をどのようにして地へ返すか・・・。そんな訳で、高いところから低いところへ移動する道中に手を加えてみるのも面白いです。流れる雨水が見えるような手段を講じても悪くないと思うのです。(雨の流れる家です)
壁に勾配をつけて外壁にセルフクリーニング機能をつけても良いですし、(ガラス面は水流のオブジェと化します)竪樋の代わりに軒樋を壁に這わせて流れの速度を緩め、雨水が見えるようにしても良いです。(樋を上から見下ろす訳です)途中に「滝」や「水車」などを加えればさらに動きがでます。こうなるともう雨の日が待ち遠しくなります。(雨降らないかな〜って
雨が降り始め、乾いていた樋に水滴が溜まり、飽和してくると「恵みさん」が動きだす訳です。すると建物まで動きだすかの如くエネルギーが充填されるような、何かそんな充実感さえ降りてくるのです。
「雨の日の楽しみ方」・・・ふとそんな思いに、、