賽は投げられた

カエサルが自軍を率いてローマに進撃する際、ルビコン川を前に言い放った言葉だが、「吉と出るか凶と出るか分からぬが、賭け(戦い)は始まってしまった」のような場面で使われるようだ。既に投げてしまったからには止めることは出来ない。もはや進むしかないというある意味開き直り的な響きもある。
そんな勝手な解釈が手伝ってか、幾分躊躇するような有事にはこの「賽を投げる(後戻りできない)」やり方は、手を付けてしまえば事は進むという身勝手だが先手必勝的でポジティブなスタイルに思えてしまう。(少し文節が長い・・、
デザイン業務などはある意味「賽を投げてしまう」ことは往々にして存在する。プレゼンテーションはあくまで見本に過ぎないが、現物は実際に取り付けてみるまで分からず、実際の大きさ、実際の色などは現場での肉眼の感覚でないと真の評価はできない。しかし取り壊しは出来ない。つまり事後承諾を強要してしまうという点で、賭け事といえなくもない。そんなとき己を奮い立たせる良い言葉です。
ちなみにルビコン川とは現在イタリア北東部のピザテッロ川のことらしい。
(二つに一つ。進路は決まりましたね・・