東洋鬼を読む・・

昨今の名古屋市長の発言からではなく、五木寛之氏の「21世紀仏教への旅」の影響で(すぐ本の紹介に左右されるが)「南京事件」を改めて知るため、本多勝一氏の「南京への道(副題:南京攻略まで)」を1円で入手してみた。(・・。)
歴史とはいつも「片方の記述による記録」であるため、都合の悪い部分は記録されないことが多い。「南京大虐殺はなかった」などという輩もいるが、著者はこれを報道の原則から「対立する中国側の視点の欠落」を補うべく、生存者や遺族への現地取材と「後世に伝えるべく没前に告発に踏み切った」旧日本軍兵士や従軍記者及び軍資料により実態を明らかにしたものだった。
じつは僕自身も「南京虐殺記念館」なるものの存在は、「数の捏造」や脚色した歴史施設と認識していたが、読後はまんざら30万人も装飾ではなく、事実はそれ以上でもおかしくないという感覚に襲われた。
1930年代の武士(日本帝国主義)はいったい何をしていたのか・・。(まさに鬼だ。
(・・のように片方からの入手では認識に大きな違いが生じるという訳だ。