映画の日

この前映画を観たのはいつのことだったか、忘れるくらい前のことは確かだ。(遠のいたのは場所が少し遠くなったのもある・・)
最近流行りなのかNSへ劇場前での投稿が多いことが理由でもないが、少し以前FM放送でのレビューを聞いてこの作品を観たいと思っていた。「ゼロ・ダーク・サーティ(0:30を指す米軍事用語)」。実話をもとにしたもので、女性CIA分析官が9・11以降アルカイダの首謀を殺害するまでを追ったドキュメントである。危機迫る突入シーンはサラウンドな音響効果も手伝って、実写さながらの迫力だった。テロから2年後の2003年、ビンラディン追跡チームの後任としてイスラマバードに赴任するところから始まるが、紆余曲折や頻発するテロによる仲間の死、浪費も水泡と化し、膨大なガセネタによる士気の衰えと混乱。足掛け8年に及ぶ地道な捜査と、使命とも云える彼女の執念が点と線を結ぶまで・・。米国では機密情報の漏えいとして、政府から物言いがついたという作品だ。
久しぶりにアドレナリンを放出するような高揚があった。いや〜映画ってほんといいもんですね。(・・死語)2時間半を超す大作で、月の初日に視聴すれば1分当りの単価は非常にリーズナブル。(長けりゃいい訳ではないがお買い得感)客観的とはいえ、作品の世界に深く入り込めたのは、10年以上たってもあの事件がまだ終わっていなかったのかもしれない。
(仮想世界もまた非日常の一つと云える。