丁張り・・

今日は位置決めの儀というか・・建築する建物の位置を正確に出すために行う最初の作業で「墨出し」とか、「丁張り」と呼ばれる工事です。建物より一回り外側に木杭を打ち込み、貫(杉などの細板)を水平に周囲ぐるりと設置します。以前は水平を出すために水を盛ったバケツなどからホースを立ち上げ水平を取っていたため、「水盛り遣り方」と云っていました。(現在はレベルなどの測量機器を使用します)また昔は打ち込んだ杭が後にイタズラされても分かるように杭頭を角(つの)のように尖らせた「いすか切り」という措置が施されていたようです。(上から叩かれると鋭利な尖端が丸くなるので分かる)現在の現場にはそのような神聖さはありませんね。この水平の貫の天端(てんぱ)が高さの基準になり、基礎の高さや床掘りの深さ等を決定して行きます。

工事現場らしくなりました。