農業生産とコラボ

梅雨に入るも雨はなし・・工程管理の難しい時期に入りましたが、現場は着々と進んでいます。柱間に杉板を落とし込む「板倉」という構法で壁を建て込みますが、遊びの少ない寸法のため見た目程簡単な作業ではありません。落すといっても一枚毎にビス留めを行うので固定度は強く、構造用合板以上の耐力壁として機能します。屋根が架かるまでは一枚壁が出来上がるごとに養生を行い、雨による染みを防ぎます。
現場では相変らず梁の仕口や継手の加工が続いていますので、建て方が始まっても通常の住宅のように短時間で棟上げまで進む訳ではありません。出来るだけ工業製品を使わず、農作物を育てるのと同じような手順を踏むことで、素材の持つ力を引き出す生きた建築を目指しています。

不安定な季節。好天の日は夕闇が迫るまで作業はつづく・・