「桜闇」を2年ほど前に

読んだあなた!実際に螺旋の施設を見に行きたくなりませんでした?
では僕がハノイ国旗掲揚塔をリポートしてみましょう。
〈施設のある軍事歴史博物館にて〉
博物館には目もくれず塔に向って直進です。中央に星の入った赤い国旗を冠した塔がそびえています。(地上からの高さは30m程)国旗掲揚塔、国家の顔を天に掲げるまさに独立を果たしたホー・チ・ミンの姿に重なります。タイムリーに赤旗がなびき僕を迎えてくれているようです。
建物は3段の基壇からなり、その中央に螺旋状に採光窓を配したまるでレンガ工場の煙突のようなテーパーのかかった塔から出来ています。入り口の階段前で一礼して1段目の基壇に登ります。2段目の基壇内部きつい石状の階段を登ると2段目の屋上へ出ます。3段目の基壇壁に鉄扉が開いています。中の階段を登ってようやく塔の入り口に着きます。ところが螺旋階段の入り口(出口)が一つしかありません。二重螺旋階段は上り、下りの二つの入り口があるはずなのですが。なぜと思いつつも螺旋状の階段を登ってみました。まさに登るのごとく踏み面より蹴上げのほうが長い超、急な階段です。頭がつかえるような階段をぐるぐるぐるぐる上がるとそこは展望台になっており、360°ハノイの街が見渡せます。北側の敷地をみるとそこにはベトナム戦争時の戦闘機や戦車などが遺構のように展示してあります。その中央には北ベトナム軍に打ち落とされたB52爆撃機の残骸が墓標のように積んであります。東にはベトナム共産党の本部が威厳とした表情で構えています。さすがにここは涼しいです。天井には旗を掲揚するためのハッチがあり、階段もついています。(高所恐怖症の人はこの仕事はしたくないかと)
下りの階段を降りてみます。やはり出口付近で塞がれていました。二重螺旋階段としては不完全なものでしたが、塞いであるということは建設時には出られるように造られたはずであり、その後何らかの意図で現在のような構造になったと思われます。(現状は祠のようにお香が供えてあった)そもそもこの建物はどのような目的で二重螺旋階段としなければならなかったのか?・・・真相やいかに!!ご存知の方はコメントを。
3段目の基壇まで降りてくると「あれ?」鉄扉が閉まってる(・・・、)「おいっ見学者がまだいるんだよ!」先程2段目の屋上で清掃をしていたご婦人(管理人らしい人)がいたが、見学者がもういないと思って閉めやがったな!(扉の外には人の気配がない・・・、)「閉じ込めないでくれ〜っ」・・・ぐるりと移動してみる。・・・開いている鉄扉がある(・・・、)なんだ入り口はここだったのか。階段をぐるぐる廻ってきたので方向感覚を失っていたのか(こんな共産党施設の近くで騒ぎたて変質者として逮捕されなくて良かった・・・、)東西南北同じ鉄扉が配置してあるのだ・・・、ちょいと長居をしすぎたようです。(旅の思い出)