防災の日 「無傷でなかった天才の記念碑」

1923(大正12)年9月1日、帝国ホテル新館(フランク・ロイド・ライト設計)落成披露宴を関東大震災が襲った。・・・
いくつかの耐震神話をつくりだした帝国ホテル・ライト館だが、事実は美化された程ではなかった。地下のプールは本来の用途に使われることはなく、建物の寿命も半世紀に満たなかったのだ。
この日を迎えるとこの数奇な運命の建築家と彼を取り巻くストーリーを思い起こさせる。
(災難に満ちた彼だが図らずも防災意識を残してくれたのか・・・、

インド日記つづき

14時15分、近くにあったお茶屋「インドティープロモーターバリュー」というプロダクションのような長い名前の店で、タバコ屋のごとくカウンターのみの店内。壁にはダージリン、アッサムを始め数種のお茶がぎっしり積まれていて、次から次へと試飲をさせてくれます。斉藤由貴や、武蔵丸、笑瓶さんなどのサイン入りの写真もみえます。香田晋の新曲のチラシなども貼ってあり、日本人好きな店か?みやげにチャーイ(マサラティー)を購入、「お兄さんナイスな髪!」とやたらと誉める。(もっと安くしてよ)
14時40分、オプションで予約していた占いへ行きます。住宅街のような裏通りに入ります。通りに立つ人にガイドが尋ねると車を誘導して行き、近くで止まりました。又別の案内人が立っていてなにやら交渉しています。何かとんでもない有名人に会うような手順を踏む。行き着いた所はカーテンに遮られた部屋。カーテンの中から「入口へ周れ」との合図。入口のカーテンをまくり靴を脱ぎ入室してみる。四畳半程にカーペットを敷いただけの部屋だ。人目を避けるように直ぐカーテンを閉め、中には怪しい男が数人座っていた。皆僧侶らしい。手前にいた長老らしい人が今回の先生のようである。
ガイドの説明を受け、今さら断れない雰囲気で腹をくくるしかないが、まずは手相からみるらしい。右手を念入りに見始めた。生命線を指差しながら何やらブツブツ言ってる。・・「アチャー」ガイドが聞いて訳す。このアチャーだが、インド人の会話によく出てくる言葉で英語ではグッドやイエスと同様な「ハイ」とか「そうです」などの肯定に使われる言葉で、「分かりました」と相槌を打つ時に使われるらしい。ところがこれが日本語の「あちゃ〜」に聞こえ「それは問題ありだ」みたいに聞こえるのだ。そんな中、先生の言葉を聞きながらガイドが「アチャー」を繰り返すものだから「大いに問題あり」と思えてしまう。じつに紛らわしい言葉だ。
「これは生命線で体内の状態を表しています。少し薄く途切れ途切れで胃腸が弱いを言っています」、「アルコールは飲むか?」と訊くので、「飲むことは飲む」と答える。
「アルコールはあなたの身体にあまり良くないので飲まないほうが良い」とのこと。アルコールについては健康診断で中性脂肪が高いと言われているので理解はしていた。やはりね。中央の縦線を指しながら成功者の証のようなことを言っていたが、ガイドを通じての言葉なので今ひとつニュアンスまで分からない。
生年月日と出生時を訊くと、なにやら図形の描かれた紙に小さな数字を書き始め、辞書のような本を取り出し、生年月日の項目を探し出した。どうやら占星術らしい。正直出生時間は曖昧だが、それによるとタイタン(身体を司る星)が弱く、ジュピター(精神を司る星)は強いという。なるほど先程の手相による胃腸の件にも通じる訳だ。
こういう人は悪いことは言わないものだが、僕のことを「物事に動じず事を進めることが出来る人だ」と言いたいようだ。(そんなことは金を払わなくても分かるが)ガイドの説明は続く、「弱いところを補うには、右の人指し指にルビーのシルバーリングと、真鍮のブレスレット又はネックレスをすれば良い」そうだ。(ルビー?高いよ!)金運はシルバーの四角片を財布に入れておくと良いらしい。(なんか貴金属屋の回し者か?)
「何か質問はないか」というので「今の仕事を続けるべきか」と問う。「今の仕事を続けなさい」とのこと。(ま〜そう言うのが無難だわな)自分でも分かっていることをおさらいしただけのようだが、こういう人に言われると納得はいくわな。以外とこんな時は質問が見当たらない。料金を1000ルピー(約2000円)を畳んで渡した。(完全に案内手数料を上乗せしたボッタくり価格だが)お礼を言い、この席を後にする。次はコースお決まりのお茶の時間です。・・・