階段井戸

ラージャスターン州グジャラート州に多い施設。井戸底まで階段で下りて行ける井戸である。雨の少ない西インドで雨季の雨を貯めておく貯水槽だが、造形的に興味深いものが多い。
地中へ下りて行く階段と、土圧を支える擁壁に挟まれた空間は、階段アングラーを納得させるに十分な遺構と思われる。王侯によって寄進されたものなどは彫刻で飾られ、宮殿のような豪華な地下建築となっている。

インド日記つづき

相方は?またなにか交渉している。たくさん買ったので「入れる袋をよこせ」らしい。店長さんがガートの方へ出している店まで歩くというので一緒にガートへ行ってみることにしました。陽射しが強くなり、すでに海岸にいるような感覚です。水浴びや日傘の下で休むなど、夏のビーチの風景そのものです。目につくのは洗濯をする男が多いことです。洗濯屋はカーストの低い人たちの仕事で、専ら河岸が職場のようです。石版に叩いては揉み、叩いては濯ぐを繰り返しています。なんか生地が傷みそうですが、・・・そう言えばゲストハウスのタオルなんかもカビ臭かったような。・・なるほど、ガンガーの水で洗う訳ですね・・・。(濡れた身体を拭けば沐浴したことになるかも?)
ガンジス河西岸、黒い体が白人になるほど全身を石鹸まみれにし、ジャブジャブ水浴びをする男や座禅を組んだままピクリとも動かない白髪の男など、彼らの日課なのだろうか?今日は平日なんですが、しかも陽も高い時刻。(他人の事は言えませんが・・、)
13時30分、ゲストハウスのチェックアウトです。(この町に一泊はもったいないです)本来は12時ですが、スケジュールの都合で遅出にしてくれました。タクシーがなかなか来ないようで、14時頃ゲストハウスを出ました。この飽和状態の街では時間通りにもの事は進みません。了解です。(アジアを旅していることを忘れてはいけません)
ゴロゴロ重々とポーターが荷物を運び、汚い小道をズルズルと通りまで戻り、途中中国姉ちゃんにお別れを言い、ガンジスの町に別れを告げます。(ここは2,3日いてもいい町です)
午後の観光、バナーラス・ヒンドゥー大学内にあるヴィシュワナート寺院へ向います。この大学アジア一大きい学校で、扇形に広がる敷地面積は不明ですが一つの町くらいあります。そんな構内のほぼ中央にそびえるように建つのがヒンドゥーの寺院、ヴィシュワナートです。西洋の教会のようなプロポーションを持った尖塔アーチがデザインに見え隠れするスタイルの良い建築物です。低層部がピンク、高層部が白とカラーリングもモニュメントとして完成度があります。(女性的というのでしょうか)
内部は白いドーム空間の中、僧侶による高らかな経典の朗読が響きます。風通しの良い造りなのか居心地が良く、学術・研究施設として優れた環境が整えられています。寺院内は素足で歩きます。家でも外でも靴を履いていない方が自然に見えてきて不思議です。手足は五感の一つであり、素手、素足が本来の人間の姿なのでしょうか。足にはツボが集中していることを考えると、人間は靴を履き始めて不健康になってきたのではないかと。(かなりインドに毒されてるな)
石畳の上はほんとうに気持ちが良いのです。(水虫にもなりません)・・・