WHITE BASE

休日は体調も冴えない・・・、
今日は僕の好きな建物を紹介しよう!
東京都小平市にホワイト・ベースと呼ばれる住宅兼オフィスがある。米田明氏の設計だ。6年前GA住宅プロジェクト展で模型を見たときから知った建築家の作品である。
この建物、黒いメカニックなヘビがとぐろを巻いたようなデザインで、住棟が浮きながら上階へ続く様は、構造的理解を超えた姿なのだ。やはり住まいはこれ位オリジナリティーがほしいものだ。黒い姿がなぜWhiteなのか分からないが(・・・車庫部分が白い箱だからか?

インド日記つづき

夕方、駅へ向う前にちょっと一休憩らしいです。(しっかりお茶の時間はキープです)「ストロベリーソーダでも飲みますか?」ガイドからの提案です。安全であればOKですが。バーガー・キングというファストフード店で日本でいうクリームソーダのイチゴ版を頂くことに。ちょいと危険なアイスクリームですが、めっちゃうまいです。ベトナムでも言いましたが「うまいものには当たらない!」です。
ここで今夜の夕食の買出しを兼ねていたのです。今夜はまた列車でアーグラへ向いますが、車内食は出ないということで予め弁当を手配しておくことのようです。たまにはカレー以外の食事も良いです。
懐かしいバラナシの駅に帰ってきました。ベナレスともお別れか〜(少々寂しいです・・・その位いいんです)
16時30分、巨大な機関車が入ってきました。これも懐かしい厳つい顔をした郵便倉庫のようなうす汚い客車を引いています。
こぼれ話ですが、どこでも助っ人がいるインドでは駅にもポーターがいます。細い初老の男が大きなスーツケースを二つも重ねて頭の上に載せて階段もひょいひょいと歩きます。女性陣は利用していました。さすが専門職、名工です。
乗車です。狭い通路を進みます。上部に座席番号が記されていますが、仕切り部分にあるためどちらの番号なのか認識が難しいです。7〜10と四席分の略表示も分かりずらい要因です。
今回は日本人女性二人と同室?です。近似のツアーのため日本人どうし同席になることもツアーではごく標準的で、ありふれた出来事です。(作為はありません)どうやら同日デリーに着いた大阪から来た同じ旅行社の客でした。相手方のガイドも「皆さん楽しいですか?」とやけにテンションが高い。女性と同じ空間でいいだろうとにやけている。そういう彼も通路を挟んだ他人のベッドに腰をおろし、仲間に入れろと顔に書いてあるようだ。スーっと身体を振られたかと思うと動きだした。いつものことだが何の報告もなしの発車である。(16時45分)
僕らのガイドも席が落ち着いたのか顔を現した。手にトランプを持っている。(他の客と同席の場合の手段も用意しているようだ)トランプをしないかと提案する。なるほどスルーガイドは長時間客と共にするためいろいろなサービス(列車移動はどうしても手持ち無沙汰になることを心得ている。万国誰もが知っているゲーム。
「ジョーカーを使うやつ?」
「日本語でなんて言う?」
「ババ抜き」
「ババヌキ?」
「ばばぬき」を繰り返し反芻していた。(一つ一つ日本語を覚えていた)
ところが「じゃんけん」これが万国共通ではなかった。グー、チョキ、パーのどれかを同時に出す、この説明が難しい。何度も後出しとあいこで決着がつかず、しまいには日本人同士で親を決め、ゲームをスタートさせた。人数が多いとこのゲームはカードが移動するだけで捨てられず、同じ動作を繰り返すだけとなる。二順したところで検札が回ってきた。役人顔の制服がチケットを確認する。
インドのチケット、これが複雑というかじつに丁寧である。車輌番号や座席番号は当然ながら、乗客の名前から年齢まで刻印してあるのだ。ササッと顔形などをチェックしていく。同席していたガイド連中はこの席ではないので自分の席へ戻れと促されていた。その後2ゲーム程してお開きとなった。
ランチではなく、ディナータイムです。先刻用意していたお弁当、肉の不明なホットドッグ、チーズサンドに焼きそば(一皿を半分コ)。ふと女性陣を見るとランチボックスになっているのだ。中のメニューは同じだがさすがレディーファースト。いやガイドの気配りの違いです。車内で食べやすいように注文していたのです。女性担当の先輩ガイドに軍配です。(アロクちゃん見習って)
中にはカレー状のペーストが袋詰めされています。食事にはカレーは外せないのかと思ったら、辛味のソースでした。インドらしい素朴な味でした。
寝台列車なので後は寝るだけだが、今回は女性陣の提案で僕らが下に寝ることになった。そりゃそーだ女性としては寝顔を上から見られたくないし、下よりも防犯性も高いしね。先日上で寒い思いをしたので僕らとしてもOKです。こちらは窓もあります。とはいえ手垢や油汚れでほとんど不透明なガラスですが、暗くなり始めた田舎の街が流れています。今夜はゆっくり眠れそうです。8時前で時間は早いですが日本は深夜ですので当然相方は熟睡中です。(健康的です)
列車の旅も二度目になると身体も慣れて寝ることに集中出来そうです。人間はどこでも寝れるし、どこにでも住めるような気がします。正直日本のことなどほとんど頭から消えています。(すみません)
ベナレスを離れたことさえすでに記憶から消え、ムガル帝国の首都アーグラへ向います。・・・