名階段散歩

サント・ステファノ教会の祭壇への階段(フィレンツェ

ヴェッキオ橋の北岸ホテル・エルミタージュの脇を入ると小さな広場があり、ここにフィレンツェでは珍しいピサ様式のファサードを持つ小教会がある。(サント・ステファノ教会)
堂内の後陣にはジャン・ボローニャ作の祭壇があるが、このステージの両袖へ上がる階段がすばらしい。1574年、ベルナルド・ブオンタレンティの作で白大理石をまるで布のように表現した階段である。段数は7段であるが、カーブを描いた踏み面はしだいに短くなり、初段はほとんど足を載せられない程である。実用性を抜きにした装飾物なのだろうがじつに優美な階段となっている。

インド日記つづき

2月19日ジャイプル
4時00分起床、今日は7時出発ですので6時にブレックファーストです。オムレツトーストにカレースープです。朝チャーイが飲めないのは残念です。(バフェテーブルには用意がありませんでした)
6時45分、ロビーでガイドを待ち構えます。それにしても時間にはロスのない旅行者です。必ずガイドより前倒し行動です。車が来る、乗り込む、動き出す。デジタル表示は7:00です(ジャスト!)
今日はジャイプルへ移動します。
ジャイプル。この町はいい、町の入口は山に挟まれ中世の遺構のような建物が出迎え、城郭都市の様相を呈する。
アーグラから西へ260km広大なラージャスターン州の州都である。町は1728年、この地方の氏族の王、サワイ・ジャイ・スィン二世によって造られ、その名をとってジャイプル(プルは城壁に囲まれた町という意味)と呼ばれるようになった。旧市街は赤茶けた城壁に囲まれ宮殿や古いものがそのままの姿で残っている。中央にはシティ・パレスと呼ばれる今もマハーラージャが暮らす宮殿がある。
街中がこの城壁と同色、同系で造られており、伝統ある街造りを今も続けている。赤い色からピンクシティとも呼ばれている。
話が飛んだが、アーグラの南西39kmにあるアクバル大帝の古都で世界遺産にもなってるファテープル・スィークリを見学する。世継ぎに恵まれなかったアクバルは、ここに住む聖者の預言によって男児(後の第四代皇帝ジャハーンギール)を得る。これにあやかりアクバルは1571年、首都をこの地に移転させた。約5年がかりで建設された都は3km×1.5kmの広大な土地を城壁で囲み、その中央の丘に宮廷やモスクを赤砂岩で築いたものである。
遺跡は大きく二つに分かれ、南側にマスジットや預言者の白く輝く廟があり、回廊に囲まれている。北側は柱芸術ともいえる五階建てのパンチ・マハルや謁見の間などの宮殿施設が広がります。
帝にはヒンドゥーから二人、キリスト、イスラームからと四人の妻がおり、それぞれの部屋をそれぞれの様式を交えて造っている。中庭の池の中央にはステージがあり、歌鑑賞好きな帝の劇場ともなっています。その他にヒラン・ミーナール(鹿の塔)や、隊商館、階段井戸、廷臣のビルバル館などが広大な敷地に点在しています。
この壮大な遺跡はほとんど傷まないで残っているのでヒンドゥーイスラームの文化的融合を表現した宮殿建築を現在でも細部まで目にすることが出来る。あまり使われた形跡がない原因は水不足で、入居わずか14年後には一族共々立ち去ることになる。息子のために造ったものだが、その息子もほとんど利用しないままの遷都であった。(もったいない!)
今は虚しい程の抜け殻となったこの赤い都城は、巨万の富と権力が生んだ夢物語りのような出来事の証人となっている。1986年、世界遺産に登録されている。通称「勝利の都」
ハイウェイをひたすら西へ走る。あるとき急に車が止まりドライバーが出かけ際に購入していた大豆を路肩へ蒔き始めた。(?)なにが始まると思えば「猿」である。この辺りに生息していることを知っていて餌を与えています。これも観光のスケジュールなのか?いっぱい集まってきた。(食べろ食べろ)
高速道路といっても全線が開通している訳ではない。そもそも高速道路という概念で区別された道ではなさそうである。生活道路が広くなった程度で、トラクターも通るし、水牛が台八車を引いているし、逆走してくる車もざらである。そもそも平地に造られているので人が常に横断している。(・・・、)
物質的な構造物のみ高速道路としての姿をしているに過ぎないようだ。ところどころ工事中の道路の脇を通りすぎる。(開通前ですが)フェンスやガードレールなるものはない・・。
こちらもたまには反対車線を走ったり、時速100km近くでニアミスをするのはなかなかスリリングですなどと楽しんでいる場合ではない。事故がないのが不思議なくらいである。
「お〜」とか「わ〜」とかつい声が出てしまう交通事情です。(笑い話ではない)派手なペインティングのトラックが片側一面に連なって止まっていたり、羊の群れを従えた遊牧民の姿や、空色が目を引く学校帰りの女子生徒が歩いていたりと、決して高速道路ではないサイトスィーングな世界です。
らくだをよく見かけるが、ここはゴビかサハラか?一面のデザートイエローなのでそれも悪くないがハイウェイの中を荷車引いて働いている。(運転手?はいるが)このような超低速貨物自動車でも走行車線を走って(歩いて)います。ローカル〜!とか、なんでも有り〜って感じです。何事も狭い視野で世界を見てはいけません。常識が常識でないところ、ここはインドですから・・・