河川清掃

僕らの町では、この時期河川清掃がある。朝6時半に地区の公民館前に集合し、早朝から区長より地区の近況報告等の清掃とは無関係の講話があり、テンションの下がる一日が始まる。水の少ない川を立ち鉋等でガラガラ攪拌する程度で(空き缶ぐらいは拾うが)自宅付近まで歩いて終わり。最低限の社会生活のための行いですな。翌日にはゴミが落ちているのでさらにテンションは下がります。(球技会にも参加しろよ!
(自分が参加する行事は他人にもさせる。やな性格・・・、

インド日記つづき

9時00分、アーバーネリーへ向けて出発です。先々日アーグラからジャイプルに向った同じハイウェイを逆に東へ進みます。なんとなくアーグラからの途中で寄っても良かったような気もしますが、レギュラーコースの中に入れ込むようなスケジュールを組まないのがツアーのスタイル(行程管理の安全を最優先する)のようです。すでに見覚えのある世界を逆走して行きます。
1時間半程走り、料金所を過ぎるとガラクタ市場とも言うべきバラック街のような町へ差し掛かります。アーバーネリーへ向う入口です。ハイウェイを左へ折れ、のどかな通りを進むとアーバーネリーまで5kmという標識がありました。思ったより近いです。(いよいよか!)
前方に料金所のゲートが見えます。RIDCOR有料道路です。(有料道路らしいがフェンスなどの敷地の境はない)
観光地ではない普段着の村の風景が見えます。アーバーネリー3kmの標識を過ぎ、村の繁華街というか商店街風の建物が並ぶところに分かれ道があります。ガイドが道路脇の男に尋ねています。「×○△#、アーバーネリ?」その男が「YES!」と指を差す。「タンキュー」(英語かよ)インドでは日常のあいさつ言葉は英語になりつつあるようです。小学生のうちから第二外国語として英語を習い、日本とは異なる教育方法によりほとんどの人が簡単な会話程度が出来るようです。(日本負けてるぜ!)
とはいえ日本語という音階の最も少ない言葉を使用する日本人は、世界でも最も語学力の弱い人種でもあるようですので、教育方法ばかりではないのが事実のようです。生まれながらにして乏しい数の音しか聞き取れない人間(耳)になってしまっているそうです。(日本語は優先周波数帯の幅が狭い)
日本人も三歳ぐらいまでに母国語に併用して、数ヶ国語をガンガン聞かせるのが多様な音階を聞き取れる耳になるそうですが、この時期の育児にそこまで余裕がないのが現実です。(大人になっても聞き取れる耳をお持ちの方もいますし、外国語に接する環境に身を置くなどの訓練により耳を再更生することは可能なはずですが・・)
話がそれましたが、外国語一つとして覚えられないのは平和ボケしているこの国そのものの姿でもあるような気がしてなりません。このままで良いのでしょうか。外国を見ることは自国を見ることでもありそうです。
交差点を右へ折れ、緩やかなカーブの続く視界の拓けた平和そのもののような世界へ入りました。小学校が見えます。子供たちもちらほら見えます。午前の部の帰りでしょうか。観光客など普段来ることが少ない静かな村のようです。
行き止まりのような雰囲気のところに止まりました。「?到着」なんか3kmも走った感じはしませんが。古いヒンドゥーの寺院が見えます。なるほど途中ついでに寺院も見学しようということらしい。
アドリブ物件で期待はしていませんでしたが、なかなかの代物でした。クメール遺跡を彷彿させる非常に彫りの深い美しい彫刻に覆われた寺院です。「ハルシャ・マータ・テンプル」カジュラホーの彫刻にも似たエロティックな表現も魅力です。周囲には無数の墓石を並べたような彫刻の残骸が広がっており、築造にかけたパワーから相当権力のある人物による建築物と思われました。
施設のガイドが現れ、彫刻の説明をしてくれました。(僕らのガイドが部分的に訳してくれます)もちろんタダではないでしょう。
そのまま南方へ移動します。(そんな感覚だったが実際は東だった)他にも見学施設があるのでしょうか?前方に大きな箱のようなコンクリートっぽい平屋の構造物が見えます。「あっこれ!」そうです。どうやらこれが階段池のようです。他の場所を想像していたため、全く覚悟せずに近づいてしまいました。(早くいってよ!)上部に写真で見覚えのある「トゲトゲ」が続いています。(これこれ!・・・