マイ・ウェイ

奴らに追いたてられ壁際までやって来た。でも分かるだろ決して負けたりするもんか、世界は俺を這いつくばらせようとする。でも絶対に止まってやるもんか、弱音なんて上げやしない。なぜなら戦いが終わればそこには「誇り」が残るからなのさ。
俺はしゃべりたいようにしゃべり、歩きたいように歩く。それが俺の人生さ、行きたいところにも行くし、好きなようにやる。それが俺のやり方なんだ。
(好きな曲です。♪ KISS ♪

インド日記つづき

うとうとしたり、テレビを見たりという身のない時間の使い方でも時間は進み、19時半を過ぎました。
「飯でも喰いに行きますか?」カレーに飽きた訳ではありませんが、これまでガイドに店選択を任せていたので、うまい店を自らで探すのは今さら億劫です。「そうだ!マック行こうぜ」デリーだけでも500軒もあるのだから近くにあるでしょう。フロントに近くにあるか訊いてみる。地図を描いて教えてくれた。
「OK」、やっぱり。「近くにあんじゃん!」歩いて5分もかからならそうな所でした。商店街に埋もれるように上下階を使ったテナント式の店です。入った正面にカウンターがあり頭上にメニューが並ぶいつものマックです。
ジャイプルの店より、より日本的な雰囲気です。店員は全て男性ですがイケメンを揃えています。
「ここで食べます(カウンターを指した後ハンバーガーを食べる真似をする)」とゼスチャーし、「マックチキンのコンボミールでコーラはミーディアム!」全くOKに通じます。商品が揃うのも日本より早いです。早い分多少雑なのでトレイの上でポテトが広がります。これでたったの109ルピー。(200円ちょい)とはいえインドの食事代としては高いほうで、客席のほとんどは外国人です。(他は金持ちの若者)
外国で食事に迷ったらその国のマクドナルドも良いものです。味は保証されているし(本当は分からないが)、オーダーも簡単なので疲れ始めた身体にはビタミンかもしれません。
2階の席から通りを眺めます。人通りも減り照明も落ち始め、街の特徴が消えつつあります。店内を眺めてもインドにいることを忘れ、東京のマックにいるのとなんら違いを感じなくなります。
小さな男の子が不思議そうな目をしてこちらを凝視していました。国際色豊かな店内でもやはり僕は目立つのでしょうか?インド最後の食事ごちそうさまでした。出口の外では萎れたようなおばあさんが物乞いをしていました。マクドナルドは裕福な外国人の出入りが多いことを知っているようす。
「ごめんなさいね。かわいい女の子しか恵まないことにしてるんです」(・・・、)
ひどい事を言うようだがこれは必要なことです。あちこちで物乞いに会うので、与えるなら与える、断るなら断るをしっかり決めることです。又は人選することです。与えきれるものではありません。
通りを二度ほど折れホテルへ戻りますが、相方は「方向が違う」という顔をしています。どうやら夜になると思考回路が寝てしまうようです。(失礼)僕に付いてきて下さい。ほら戦いの後のような建物がホテル前通りの目印です。20時30分、ホテル帰還。
出発まで3時間もあります。テレビ観賞や荷物の入れ替等で待ちます。そうです。アジアを旅することはこのようにただただ待つことに遭遇します。交通は渋滞しますし、列車も時間通りには運行しません。急ぐことが出来ないので待つことだけが目立ってしまうのです。
このローカルさに味をしめるとアジアの旅も楽しくなるはずです。歩き始めたら深くハマること請け合いです。・・・