インド日記脱稿

8月22日から掲載した「僕もインドへ行ってみた」も本日10月10日分をもって了となりました。折りしも今日は旧暦8月22日にあたり、偶然というか奇遇にも始まりも終わりも同じ日付となったわけです。内容はただ9日間の旅でしたが、日記は50日を数えずいぶん長い旅をしてきたような気分です。日付の冬から矢の如し秋になり、旅の記憶も薄れつつあります。旅とはまさに記憶であり、記憶を上書きするためにまた旅に出るのだろうと思います。

インド日記の最後

16時30分、長い長い空港滞在の後、ようやく搭乗時刻となりました。すでに日本は5時半です。さすが夕刻の成田行きですので空席が目立ちました。
またまた時刻通りではないようで結局離陸したのは17時30分でした。隣りの中国の親父とスキンシップはしたくないので、空いている席に移動しました。
3席分独り占めです。
やはり寝不足なのかすぐに寝てしまったようです。
気がつくとテーブルに夕食が用意されていました。何を食べたか記憶にありません。フィッシュ弁当でした。(覚えてんじゃん)
   *
21時10分、ほとんど機内のイメージがないまま定刻通り成田に到着しました。
帰りというのは疲れて旅にならないものですね。
成田空港までは20分ほどかかります。21時30分接岸です。3時間のフライトでした。
日本はすっかり夜です。長い旅でした。
相方のみやげ袋も無事到着しました。(エア・チャイナも仕事はきっちりのようです)
寝起きのためかやけに身体が熱く、汗をかいたような顔で手荷物検査に及んだため、検査員の印象を悪くしたようです。
「インドにはお仕事で?」
「いえ観光です」
「お一人で?」
「いえ友人と二人で」(相方はすでに出口の外で姿が見えない)
「見えませんが」
「先に出たようです」(別にあせることはありません)
「一週間もお仕事で?」
「いえ観光です」(さっき答えただろが!)
・・・(なぜインドなんかに?という雰囲気がありありです)
トランクを開けられることもなく無事通過です。(ガンジャを隠している訳ではありません)
・やっと日本に帰ることが出来ました。(ほっ)
   *
日本に帰ると、日本がいかにきれいかということを改めて実感します。
綺麗(清掃が行き届いている)というのが先進国の証のようです。
全くです。他の国を知るということは、自国を知るということに他なりません。
   

 帰りはまた雨になりました。・・・

 (了)