結露

寒くなると、朝窓ガラスに水滴がびっしり、なんてことが良くありますね。これ「結露(けつろ)」です。
室内の暖かい空気に含まれている水蒸気が、窓を隔てて外の冷たい空気(ガラス面)と接し、冷えて水滴になることです。(冷えたビールのグラスが濡れてくるのと同じですね)
これを防ぐには、夜寝る前に窓を開け「換気」をすることです。「そんなことしたら、せっかく暖まった部屋が寒くなっちゃう!」となりますが、室内の空気を入れ替えても、また閉めればすぐほど良い暖かさには戻ります。窓を開けると深夜の外気が一気に部屋に入ってきます。(これが温度差換気=気流です)この外気は、暖かい昼の間に含んでいた水蒸気を保ちきれず、水滴(夜露)にして地表に落としてきていますので、充分に冷えて乾いています。この乾いた空気が室内に入ると、壁や床が蓄えた熱で暖められるので、湿度はさらに下がります。これで朝まで家中ほど良い「乾燥」が保たれます。この水分の少ない空気なら、朝方「結露」は起こりにくくなるのです。
結露というのは空気の温度差の「境」で起こるので、暖房もほどほどにすることも大切です。夜「なべ」を食べ、おしゃべりをして、部屋を「暖めたまま」寝てしまう。これでは結露発生の手助けをしているようなものです。
この季節、風邪防止にストーブにやかんをかけたり、洗濯物を部屋干ししたりして湿度を上げますが、住まいには良策ではなく、窓廻りは風邪をひいてしまいそうですね。
そもそも風邪をひかない身体をつくるには、外気に近い環境で生活することです。「これはちょっと極論ですが、断熱をしっかりして、空調に頼らない暮らしをしましょうということです。」
これなら結露も発生せず一石二鳥ですね。(F☆☆☆☆)