屋根の雪

積雪荷重なんて云ってたら、ホントに雪になってしまった。(・・・、
(前日の小屋の話)耐震どころか、屋根の防水措置をしないと!(だって上手く燃えないと神様来てくれないんじゃ・・・、
雪が降っても屋根談義。
奈良の東大寺に行って感心するのは、やはり屋根が「本気」で造られていることである。「本気」というのも変だが、大きな大仏様の格納庫にすぎない建物が、いくら巨大であっても、屋根を寺院らしくしなければならないという信念により造られていることである。雨風しのげれば良いというような掘っ立て小屋ではダメで、絶対に在来の瓦屋根を戴いた寺院建築の中に、安置しなければならなかったのである。
日本では、何か本気でやろうとすると、必ず屋根が登場してくることが分かる。今では少なくなったようだが、霊柩車も(例えが悪いが)、等身大サイズを要するため、フォードやキャデラックを輸入してまで西洋かぶれしている割には、「仕上げ」には屋根を載せているし、相撲や歌舞伎など、屋内なのに屋根を飾っている。「看板」や「塀」にも屋根を載せているし、近代には西洋建築を習い、箱型ビルディングを建てるが、「屋根」を載せてしまい、「帝冠式」なる独自のスタイルも確立してしまった。
日本は正式なものには「屋根」が好きなのである。
(お小屋にはシートをかけてきました。