「きちょうめん」

柱の角を斜めに削り落とすことを、「面を取る」と云う。直角の角を45度に削り取ったものが一般的だが、角を一度丸みのある「なで肩」に削り、その両側に段を付けて面を取ることを「几帳面(きちょうめん)」と呼んだ。この面取りがたいへん複雑で手間のかかる仕事なので、物事の隅々まで気を使い、きちんとする性格を「きちょうめん」と呼ぶようになったと云う。この「几帳面」の「几帳」とは、台に二本の柱を立て、その上に横木を渡して「とばり(布)」を吊るしたもので、障子や襖などの引戸の建具が使われる以前に、空間の簡易間仕切りとして使われていた。そしてこの二本の柱の面取りに「几帳面」が施されていた。
それではこの面取りの名の由来は、「几帳に使われていたから」なのか、「きちょうめんな面取りだから」なのか、どちらが「先」か分からないが、きちょうめんな輩は白黒付けたくなるであろう。(・・・ニワトリと卵か?手間のかかる大事な麺のことではない。
(せっかくシートを掛けたのに強風で飛ばされてしまった。・・・風きらい