アーメダバード

アフマダーバードのことだが、この土地の名は階段井戸以外に建築好きの輩にとってもう一つの顔がある。「ル・コルビュジェ」である。チャンディーガルの都市設計を依頼されたコルビュジェにとって、インドでのもう一つの仕事場がここアーメダバードであった。 「ショーダン邸(チマンバイ邸とハッスィシング邸の計画を引き継いだ後期サヴォア邸と呼ばれる傑作)」と、「サラバイ邸(屋上からの滑り台がある保育所のような怪作)」の二つの住宅(共に1951年)に並行して、繊維業会館(1956年)とサンスカル・ケンドラ美術館(1957年)を設計したことでこの町に名を残すこととなった。
僕はコルビュジェリアンではないので、訪問の意志はなかったが、「魚は捕り過ぎない(後の分を残す)」ことにした。っていうよりトンボ帰りではそんな時間もありません。(デリーから0泊2日)
「え〜アフマダーバードまで行ってコルビュジェの建築を観て来なかったんですか〜」(・・・、)ここは再訪する価値があります。イサンプルや、足を延ばせばヴァドーダラの先(セヴァシー)にも見応えのある階段井戸がありますし、ジャマー・マスジットやジャイナ教の寺院など、このグジャラート州建築学的に優れた遺跡の宝庫です。
でもこの州はジャイナ教の影響で禁酒州なんです。暑いとつい水より安全なビールを飲みたくなりますが、水分補給にはならないので、身体のためにも、暑くても温かいチャーイを飲みましょう。(ジンジャーなモンの付く?甘さが「ホット」ひと息、旅の疲れを癒してくれます。
(そろそろインド離れません?