利再狂は裏債来る

2リットルのペットボトルを処分場に廃棄する場合、1本あたり74円の処分費(回収・運搬)がかかるという試算があります。この試算が妥当だとすると、現在198円で売っているペットボトル入りの水を企業は処分費用まで含めて272円で販売し、74円は処理費として市町村に支払うべきですが、実際には回収費用は含まれておらず廃棄費用は市町村が税金で負担しています。
「リサイクル」となるともっと費用がかかりそうです。
ペットボトルを分別回収から簡易洗浄、圧縮梱包、輸送までは市町村の分担ですが、全国の市町村ではここまでの費用はペットボトル1kgあたり340〜730円程だそうです。(平均して500円とします)これをさらに選別、洗浄、破砕してフレーク状にしたものが再生品です。この部分の加工費用は事業者負担でkgあたり100円程度ですから、ペットボトルを分別回収してフレークに再生するまではkgあたり約600円ということになります。このフレークは衛生上食品容器などには使えないので、作業服や卵の仕切りトレーなどに限られ、値段はkgあたり2〜3円にしかなりません。ペットボトルのリサイクルは600円分の人手と石油を使って3円の不純物だらけのフレークの生産をしていることになります。これって「エコ」なんですかね。
(リサイクルの歌が流行っていますが、〜再利用に狂うと裏では負債がやって来る〜♪なんてどう
ペットボトルは燃やして熱エネルギーで発電するのが○