ミケランジェロの誕生日

ミケランジェロ(〜・ディ・ロドヴィコ・ブオナローティ・シモーニ)は1475年3月6日、トスカーナ地方のアレッツォ近郊の町カプレーゼで生まれた。(フィレンツェ人である)
13歳のとき、当時フィレンツェで最も成功していた画家ギルランダイオの弟子となり、やがてその技量がロレンツォ豪華王の目にとまり、彼はメディチ家邸内で生活するようになる。(誰かパトロンしてくれないかな、
ミケランジェロと云えば、やはり「ダヴィデ像」、「システィナ礼拝堂の天井画」、「サン・ピエトロ大聖堂のドーム」などが想起されるが、彼のすばらしい技量で不朽の名声を確立した作品は、サン・ピエトロ大聖堂にあるフランス人枢機卿のために製作した『ピエタ』(聖母の膝に横たわる死せるキリスト)ではないだろうか。「衣類のひだ」と題してもよい程、みごとに布の素材を彫刻した作品である。(聖母が若すぎるという評もあったようだが)石で作られたとは思えない「流れるような軟らかさ」のある表現は、若さ溢れるミケランジェロ25歳のときの作品。
当然その功績によりフィレンツェでもすぐさま依頼があった。『ダヴィデ』である。捨てられていた大きな大理石の塊から、解剖学的な正確さで人物を彫り上げた。高さ4m、旧約聖書に登場する英雄ダヴィデ。ゴリアテとの戦い直前、投石器を肩にかけ前方に美少年を認めたような瞳で望む?、彼29歳ときの「はだかの男」である。男色とも云われた彼は、他の芸術家とは比べものにならない程、美しい男性の裸像が得意であった。
(たしかに「あの階段」も流れるようないい男だ。