樋と雪

昨日から降り出した雪は、目覚めと共にマグネシウムのような光りを届けた。
すでに季節はずれとなりつつある雪だが、シーズン一の大雪であった。360度真っ白。遠くの山々も雪国でしか見られない銀色を帯びたシベリアのような連なりが霞んでいる。屋根からズレ落ちる干し布団のような雪が、樋に必死にしがみ付いている。(樋が壊れるから素直に降りて下さい。往生際が悪いぞ)
雪原を切り裂くように乱す新聞配達の轍が、静止した世界に唯一動きを与えていた。(ご苦労様です。(何詠ってんの
雪はね〜。子供の頃は嬉しかったが、今は楽しくないですよね。いらぬ労働と、いつまでも乾かない土。樋はお天気でもいつまでも水を吐き続けるし、舗装されていない田舎は泥濘、しばらくは洗車も意味をなさない。(・・・、)近所の子供達の通学路になっているので、気温の上昇と共に解けて無くなることは分かっていても、通る前に道を空けなければね。(市民の務めです
雪が降ると改めて思うのだが、樋は雨水(雪水)を集水及び集合排水のためのみの設備であり、他は負の要素が多い。第一にかっこ悪い。落ち葉やゴミで詰る。軒の劣化を早める、傷みが早い。などいろいろ・・・、
しかし、樋がないと雨だれで建物を汚すというが、建物周囲に排水設備(砂利敷きや浸透側溝)などを配置すれば解消するし、建物はスマートではあるな。
(屋根からの雨だれは歌人のように四季をつけてくれるのだが・・・、