特殊な国

そのインドだが、言葉も地球を小さくしたようである。そもそも「インド語」というものがない。紙幣をみても15種類の表記がある。インドは移動する先々で言葉が変わるのである。(もちろん聞き分けなどできないのだが・・・、)いったいインドにはいくつの言葉があるのか。正確なところは分からない。質問しても答えが人によって違うからである。ある人は14、ある人は17、またある人は100?位とも云う。全土の少数派までを全て細かく分類すると200を超えるらしい。(・・・、)
さてこの17というのは次のようである。アッサム語、ベンガル語、グジャラーティ語、ヒンディ語(一応国語とされている)、カンナダ語、カシュミーリ語、マラヤラム語、マラーティ語、オリア語、パンジャビー語、ラージャスタニー語、サンスクリット語、シンディ語、タミル語、テルグー語、ウルドゥ語に「英語」を加えたものだ。(・・・、)これはたいへんなことだ。インド、これは「国」なのか。言葉が違うってことは「〜人」が違うってことだよね。とはいえ中国でも、北京、広東、上海などでは言語が異なるようだが、・・・しかしここは皮膚の色、体格体質の違い、民族の違い、カーストの違い、宗教、気候風土、何もかも違う。これが形だけでも「統一」していることは尋常なことではないが、「民族の独立」、「経済成長戦略」、「幸福な将来信仰」、「寛容さ」が新興国インドを一つにしているのかもしれない。
(日本のように一ヶ国語だけで通じる国は、地球上ではむしろ特殊な国なのか、