コンクリート

コンクリートとは、セメントに砂、砂利(小石又は砕石)を混ぜ水で結合させ「固まったもの」のことである。ゆえに基礎や土間などの構造物になったものは「コンクリート」であって、「セメント」ではない。(セメントとしては普段目にすることはほとんどないですよね)
セメントは古代ローマで広く使われたが、19世紀前半にイギリスで再開発され、硬化した風合いが同国ポルトランド島産の石灰岩に似ていたのでポルトランド・セメントと名付けられた。古代ローマでは、石灰岩を加えて粘りを高め、コロッセオパンテオンなどの建築に使用し、ローマン・コンクリートの名を残した。コンクリート自体は圧縮力に強く、引っ張りに弱い。そのため中に鉄筋を入れることで引張力に耐え、かつコンクリートアルカリ性が鉄筋の酸化、つまり錆びるのを防ぐ工夫をした。これが補強コンクリート(Reinforced Concrete)で、頭文字をとってRCと呼んでいる。RCは1861年、パリ万博にコンクリート製のボートの出品で登場した。その後、植木鉢や橋梁などに使われ、型枠さえ工夫すればどのような形にもできるので、多様な建築デザインの構造体として一般化してゆく。
コンクリートは、月が満ちて一体になるという意味の「コン・クリート」が語源だそうです。
(セメント水和物はケイ酸カルシウムを主成分とするガラス質ですので、正しく構築すると雨水の分子を通さない防水性をもったガラスのような構造体となるのです。・・・これがなかなか難しいのだが、