MI6ビル

テムズ川南岸のヴォクソールに、アール・デコ風の一際目を引く「階段状に連なった要塞建築」がある。
英国情報局秘密情報部の本部ビル(通称MI6)である。諜報部の本部だけあって銃弾はもとより、爆弾でも破壊できないような堅牢なつくりで、ハッカーによるデータの盗難を防ぐ「ファラデーのかご」などの最新鋭の保安システムを装備している。MI6は1912年に陸軍情報部第6課として創設され、長い間謎に包まれた存在であり、冷戦終結後ののちまで公にされることはなかった。(映画にも出ていない、
この建物は、実際には一棟のビルではなく、中庭やデザインに合わせて緑色のガラスに覆われたアトリウムによって相互に連結された棟の集合体である。川岸側から階段状にせり上がる姿はまさに「砦」であり、シークレットサービスの本山と云えよう。しかし、あまりにも「派手な防衛施設」が物議を呼び、2000年9月20日、テロリスト(リアルIRAの犯行とされる)から対戦車ロケット弾で攻撃されたこともある。しかし派手な道具による蛮行にもかかわらず、8階の窓を破損しただけであった。(さすがである
(現代のジェームズ・ボンドが所属しているわけですね。