ハーフ・ティンバー

英国の田園住宅のイメージは「白と黒のしましま」で幽霊屋敷のモデルのようだが、これは「ハーフ・ティンバー」と呼ばれるスタイルの住まいである。(住人とすれば笑顔の老夫婦がよく似合う。
ハーフ・ティンバーとは、読んで字のごとく「半分」の「木材」という意味だが、いくつかの説がある。最も単純なのが壁の表面の「半分が木材」で出来ているというもので、間柱を密に入れた格子のような「柱・壁・柱・壁・・」という外観から納得できる。(住まいで杜を表しているらしい・・、他に工法の特徴に由来した、曲がった筋交いを左右対称に配置した姿のデザインで、曲がった材を「半分に割り」左右に広げたものでこう呼ばれたとも云われる。また、「ブラック&ホワイト」と呼ばれるのは、白壁と黒く塗られた木部のコントラストを表現した呼称である。これはヴィクトリア朝時代の流行りで、防虫・防腐のためにコールタールを塗ったものである。
起伏のある田園風景の中に埋もれるように建つティンバーフレームの住まいは、西洋のおとぎ話に登場する非都市型住宅の典型で、「木の国」で生まれたカントリー・コテージである。日本の軸組み工法と同様なつくりでもある。
(屋根裏に隠し部屋がありそうでミステリの定番ですね、