免除された建築家

西洋では古より、建造物をつくるのに石を使ってきました。もちろんそれは石を産出する土地であったからです。ヨーロッパの街並みは石で埋め尽くされています。荘厳な大聖堂から城郭、教会や住まい。建物はもちろんのこと道路、橋、水道などのインフラも全て石造りです。まさに「石」が国をつくってきたとも云えます。ゆえに石を使って構造物を造る「石職人(石工)」こそが建築家であったわけです。そんな「国をつくる人たち」は、当然、王からすれば最重要人物であったと云えます。
ときは宗教政治真っ只中、国家プロジェクトとしてゴシック建築がつくられてゆきます。機械のない時代どうやって巨大な石をうず高く正確無比に積み上げたのか?その計算は高度な数学能力が必要です。王は、彼ら特殊能力を持った人たちを優遇しました。各種の法に縛られない、いわゆる「免除」です。またこの技術は「秘密」とされ、何百年に渡って「組織の下」で受け継がれました。現在では職人から知識人や有力者、いわゆる上層階級の非技術者集団へと変わっていますが、「世界を動かしている」ことには変わりません。この代々「秘密」とされた『免除された石工』集団(秘密結社)が「フリーメイソン」です。(表向きは友愛を掲げる慈善団体ですが、
(年度末、新年度は「維新」となるのか・・・。社会から「排除されたような建築家」にはね・・・、