ユニバーサルな博物館

英国ついでに・・イギリスを代表する巨大建築の一つに大英博物館があります。1759年に建設され250年もの歴史を誇っています。貴族の蔵書やコレクションをベースにして、英国の発展とともに各国から集められた(略奪?)美術品や骨董品を収蔵物として展示しています。建物の選定には当初、バッキンガム宮殿を候補に挙げていたそうですが、結局モンタギュ邸という貴族の館を改造して使用することになりました。その後増改築を繰り返し、中央の旧館を取り壊して堂々たる正面玄関が出来たのは1852年、スマークの設計でイオニア式オーダー(ギリシア風円柱)が並ぶ、切妻破風のローマのパンテオンを匂わす巨大な美術品となりました。
展示品は、「世界の一級品」ばかりで「ロゼッタストーン」、「パルテノン神殿の彫刻」、「ミイラ」が三大お宝だそうです。これらのお宝は、それがかつてあった国々から返還要求が出ています。なぜなら学術研究の名のもとに、その国の許可を取らずに持ち出した「盗品」であるがゆえです。入館料が無料なのは「罪ほろぼし」という意見もありますが、「これは地球の宝なので本国が責任をもって保管させて頂きます」を盾に、『人類の宝は「全ての人」に鑑賞する権利がある』ことを「彼ら」は知っているからです。
(お金を取らなけらば見せることができない国々に代わって。という訳ですね。