自己満足な家

今の住まいは「性能」がキレイになり過ぎて、なにか面白くなくないですか(なくなくない?)携帯電話もしかりです。余計な付加価値が付き過ぎて凡人には「使うことがない」機能ばかりです。高断熱や高気密、ソーラー発電なども「本当に」「ために」なっているのでしょうか。木造で云えば「気密」という覆いをしてしまうと、木は呼吸ができないので死んでしまいます。人間もあまり「断熱」をして温度変化のないところに慣れてしまうと、体温調節機能が退化してしまいます。(高齢者はこの機能が低下するので「暑い」「寒い」を連発するのです)ソーラーパネルも製造過程でのCo2排出や、電力・石油消費を考慮すれば、トータルでは環境に対して「元」がとれず、後のち屋根の上の粗大ゴミと化しそうです。
付加価値というものは「自己満足」が大きいようです。人間、好きになると(趣味)にはお金を惜しまないので、その行為で満足が得られれば「精神環境」にはよいかもしれません。
モノの生産開発というのは、この「いかに自己満足させるか」というのがコンセプトですので、「本当によいもの(定義はないが)」というのが狙いではないのです。
そろそろ(といっても久しいが)「家づくり」を他人まかせではなく、自ら生産者になりませんか。付加性能ではなく、自己のための「面白い家」をです。暑いも寒いも彼岸まで、すきま風くらいが住まいも人も健康です。(これではお前こそ自己満足ではないかって?(・・・、)
ハイブリッドカーも売れる程「生産排出」は大きいのですが、大丈夫です。あなたが生きている限りは地球は元気でいてくれます。