「家」・「住宅」・「住まい」

家は豚小屋?
「家」という漢字を見ると、ウ冠(うかんむり=屋根)の下に豚がいるようである。どうやらこの豚は身近なものの比喩で、門の中に主(あるじ)として居る状態を現わしているらしい。
「住宅」はというと、「住」は人が主と書くが、ここの主は「あるじ」ではなく、「駐(とどまる)」からきていて「人がとどまる所」という意味だ。「宅」は「身を託す」からだから、「人が安心してとどまれる所」となる。(なるほど・・
ところが、「住まい」である。何か「住むまい」とも聞こえそうだが、「す」という音は命の根源というか神的な意識があるようだ。神社に生えている木は「す」ぎであり、鳥の「す」は生殖や子育ての場所、子育てが終わると「す」立ちがあり、これは巣を断つからである。
「すむ」と「すまう」では音から受ける印象が異なる。「すむ」は静的で、「すまう」は動的だ。「すむ」は「住む」であり「澄む」にもつながり、やはり静かなイメージである。これに対して「すまう」は「すもう」のような動いた響きがある。どうやら「相撲」は「すまう」から派生したらしく、「屋根の下で人が激しくぶつかり合う様子」を表した言葉で、「相撲」は当て字らしい。「住まい」は「住まう」の名詞であり、「す」という神的なものが舞う所、神が降臨されるところだったのでしょうか。(それで土俵には・・・
「家」には「囲塀(いへ)」塀(壁)に囲まれたものという説もあるようですが・・・、
(では英語の「家」は馬小屋かしら・・・、