お金がないから設計して

世の中、理不尽にも、いや不必要にも「お金持ち」という人はいるが、しかしほとんどの人間は「お金持ち」ではない。地球規模では1日1ドル以下で暮らす人々が人類の大半である。(何が云いたいのか・・・、
世の中には、お金がないから家づくりを設計者に丸投げしてしまう人もいる。ハウスメーカーに断られ、大工さんに断られ、仕方なく建築家と呼ばれる輩に「家の値段」までデザインさせてしまう人のことである。
確かに設計者なら、施主の予算(物理的な限度というものはあるが)に応じた「ハコ」をデザインしてくれるだろう。常識に囚われずに、住まいと呼べるか判断に苦しむものまで様々だが、、
今や世界的建築家となった安藤忠雄氏の有名な言葉がある。(施主とのやりとり)安藤:「ホントにお金ないの?」、施主:「ホントにない」、・・・安藤:「そらええもんが建つかもしれん」。
名言である。(旅と同じだ)彼にとって、お金がないことは、常識を取り去ったモノを創るチャンスだったのだ。(だが結局「光の教会」は当初の予算を大幅にオーバーしてしまうのだが・・・、しかし、それを支払うことが出来てしまった施主にも「デザイン」により「お金が回ってきた」と云えるのである。やはり「お金がない」は「デザインを生む」のかもしれない。
カンボジアはまだ「葉っぱ」ですからね。住宅の性能(断熱等)を備えることが時代の流れにはなっていますが、人間が気候に合わせることも「地球規模」では大切なことと思います。(そうでしょう。一握りの人が、高価(高性能)な家を建てて「地球にやさしい」と云ったところで、大半の人の「葉の家」の前では何か絵空事で説得力がありません。
お金の話からまたまた脱線してますが・・・そろそろお金を掛けない家づくりを考えますか。
(どうもマラリア(アジア熱)にかかったようで・・・、